品種詳細
Ni27
「Ni27」は宮古・八重山地域の夏植え用として普及に移されることになった新品種です。草姿は母親である「NiF8(農林8号)」に似て、茎数や茎長は同等程度ですが、「NiF8」よりもやや太茎で多収となります。甘蔗糖度は「NiF8」や宮古島の主力品種「宮古1号」と同等程度で高品質となります。葉や茎には花青素がなく、全体が緑色で、葉焼け病やさび病といった葉に発生する病気は見られません。
主要な特徴
「KR96-93」は、「NiF8」を種子親、「RF79-247」を花粉親として得た種子を1996年に実生選抜に供試して以降、収量性と高糖性を重視して選抜した系統です。
育成地の試験では、
- 宮古島における夏植えでは、甘蔗糖度が「宮古1号」と同等以上で、原料茎重が大きく、可製糖量が多い。春植えおよび株出しにおいても同様に「宮古1号」より多収です。
- 脱葉性は「NiF8」と同等な"易"と優れており「NiF8」同様に手刈り・機械収穫ともに収穫しやすい品種です。特に、1茎重が大きな偏茎重型で手刈り収穫時の作業効率がよい品種です。
- 葉焼け病抵抗性は"強"で、他の病害を含めて葉身に発生する病害は少ない品種です。
活用面・留意点
- 春植えでの新植、特に遅い植え付けは、台風による折損が生じる恐れがあるので避けてください。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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23746 (2009年5月14日) |
2009年7月29日 | 19542 (2010年5月10日) |
25年 (満了日:2035年5月10日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||