品種詳細
NiTn20
サトウキビ「NiTn(KF92T-519)」は、発芽、萌芽、茎伸長が良く、春植え、株出しともに多収である。早期高糖で12月収穫にも適し、黒穂病抵抗性を具える。既存品種では収量が低い地域や黒穂病汚染地域に普及することで、サトウキビの生産性向上が期待できる。
主要特性
- 「KF92T-519」は、早熟・高糖性で葉の病害に強い「NiF4」を母本に、黒穂病抵抗性で出芽、萌芽、初期生育、分げつ性に優れる茎数型多収の「NiF5」を父本にして1990年に交配を行い、1991年に実生を植付けて以降、茎数型多収と早期高糖性を重視して選抜した系統である。
- 発芽、萌芽、茎伸長が優れ、沖縄県八重山地域および本島南部地域において、春植え、株出し共に、「Ni9」よりも安定して原料茎重、可製糖量が多い。
- 顕著な早期高糖性を具え、12月収穫では既存品種より高糖であり、その後の株出し栽培における収量も多い。
- 株出し栽培で発病が多い黒穂病の抵抗性は「強」であり、株出し栽培に適する。
- 既存品種では収量が少ない島尻マージ土壌の圃場でも多収である。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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18653 (2005年8月11日) |
2006年3月 7日 | 15134 (2007年3月15日) |
25年 (満了日:2032年3月15日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||