品種詳細

ジェジェJ

カボチャ「ジェジェJ」は、2~3ヶ月の貯蔵(10°C)後においても品質が優れる短節間性のF1品種。本州、九州地域等の端境期出荷に向けた抑制栽培、北海道などの春播き露地栽培に適する。

主要特性

  • 生育初期において主枝(つる)は節間が詰まり、短節間性を示す。しかし、生育中期以降は徐々に節間が伸長して普通草姿となる。側枝の発生は、普通草姿の「えびす」に比べて少ない。果実は株元近傍に結実しやすい。短節間で側枝が少なく株元に着果しやすいことから、整枝・誘引、収穫作業の省力化が図られ、密植栽培が可能である。
  • 雄花の開花時期は「えびす」と同じであるが、雌花の開花時期は「えびす」よりやや遅い。
  • 果形は扁円形である。収穫直後の果皮の地色は濃緑で緑色のすじの模様がある。花落ち径は「えびす」より小さい。果肉は果梗部から中央部にかけて厚い。果実重量は2kg程度で「えびす」よりやや大きく、密植栽培により多収である。
  • 収穫直後の果肉色は濃黄色である。果肉の質は粉質で、oBrixおよび乾物率は「えびす」よりも高い。
  • 10°Cで貯蔵3ヶ月の腐敗果率、腐敗程度は「えびす」と同等以上である。貯蔵後の果皮色は「えびす」よりも緑が濃く、果肉は赤味の強い橙黄~橙である。肉質は粉質性が強く、乾物率は「えびす」以上で「雪化粧」と同等、oBrixは「えびす」、「雪化粧」を上回る。
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
28352
(2013年7月12日)
2013年11月22日 23817
(2015年2月 4日)
25年
(満了日:2040年2月 4日)
交配組み合わせ 旧系統名
つる性で粉質性の強い「LOH」を種子親とし、
短節間性の「北海6号」を花粉親とするF1品種
北渡交3号