品種詳細
ズイユウ
アスパラガス「ズイユウ」は萌芽が早く、若茎重がやや大きく、アントシアニンの発現が少ない、 多収なグリーンアスパラガス一代雑種である。全雄形質を有し、種子が極めて少ないので実生の雑草化 は認められない。
主要特性
- ‘北海100’に比べて萌芽が早く、1本重がやや大きく、多収である。
- 全雄形質を有するが、年によって結実株が30%程度認められる。しかしながら、種子数が極めて少ないので実生の雑草化は認められない。
- 若茎の色は‘北海100’と同程度であるが、先端部のしまり、揃いが優れる。
- 若茎のりん片葉のアントシアニンの発現は‘北海100’よりやや少ない。
- 草丈は‘北海100’、‘UC157’と同程度かやや大きい。
- 青果(グリーンアスパラガス)用に適する。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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11878 (1999年7月 5日) |
2000年2月22日 | 10883 (2002年12月16日) |
20年 (満了日:2022年12月16日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
育成の経過
本品種は‘瑞洋’から選抜したクローン系統‘瑞洋-2’を種子親とし、北海道大学育成の 超雄系クローン系統‘ZM-19’を花粉親とする一代雑種である。「月交3号」の系統名を付して 1993年から6か年間にわたる系統適応性検定試験の結果、全雄形質を有し、萌芽が早く、多収 で品質が優れており、実用系統として有望であると評価されたため命名登録を行った。
栽培適地
北海道、東北及び本州の高冷地地帯でのグリーンアスパラガス露地普通栽培地帯に適する。