品種詳細
すいか中間母本農1号
「すいか中間母本農1号」は市販品種の雌花着生数に比べ、およそ2倍の両性花を着生する。本系統は、雌花あるいは両性花の着生数が多く、短期間での集中着果が容易なスイカ品種を育成するための育種素材として利用できる。
主要特性
- 「すいか中間母本農1号」(スイカキュウアン1ゴウ)は、雌花着生数の多い野生スイカ「Red Seeded 3b」(雌雄同株性)に雌花着生数がやや多い「北京系C」(雌雄同株性)を交雑後、わが国の市販品種「富士光TR」(雌雄同株性)、固定品種「都3号」(両性花雄花同株性)を交雑し、選抜を繰り返して育成した両性花雄花同株性の固定系統である。
- 「すいか中間母本農1号」の両性花着生数は、多雌花性の遺伝資源「Red Seeded 3b」の雌花着生数より多く、「竜宝」および「富士光TR」の雌花着生数に比べ、2倍以上である。
- 「すいか中間母本農1号」の両性花の開花間隔は、「竜宝」および「富士光TR」の雌花の開花間隔に比べ短い。よって、受粉作業に要する日数が短縮され、短期間での集中着果が容易である。
- 「すいか中間母本農1号」の果実はやや扁平で、果皮は緑色、果肉は紅色である。1果重は「竜宝」と同等からやや重く、糖度は「竜宝」より高い。
- 「すいか中間母本農1号」と雌花着生数の少ない「Kleckley Sweet」との交雑F2では、雌花または両性花の着生数について、幅広い変異が認められる。雌花・両性花の着生数は複数の遺伝子に支配されており、不完全優性に遺伝すると推定される。なお、雌雄同株性か両性花雄花同株性かということと、雌花・両性花の着生数には密接な連鎖は認められない。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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22584 (2008年5月29日) |
2008年8月 5日 | 19378 (2010年3月17日) |
25年 (満了日:2035年3月17日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
スイカ久安1号 |