品種詳細
あのみのり
通常のナス品種は受粉しなければ果実は肥大しません。特に冬季の施設栽培等の低温下では花粉ができにくくなるため、植物ホルモン剤による一花ごとの着果促進処理が行われています。
「あのみのり」は、イタリアから導入したナス品種「Talina」を、国内品種の「中生真黒」や「なす中間母本農1号」と交雑した後代から選抜した系統間の一代雑種(F1)で、受粉しなくても果実が自然に肥大する性質(単為結果性)をもち、着果促進処理をしなくても果実の生産が可能である画期的な品種です。
果実外観や食味も良好な品種で、暖地の促成栽培でも利用可能です。
主要特性
- 花粉を受粉しなくても果実が肥大する単為結果性をもっています。
- 着果促進処理が不要であること、側枝の伸長がゆるやかで整枝が容易なことから省力栽培が可能です。
- 果実は長卵形で、1果重は「千両二号」よりもやや重く、果皮の光沢に優れ、外観は良好です。
- 関東以北の半促成栽培地域や露地栽培地域で好結果が得られており、暖地の促成栽培でも利用可能です。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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20113 (2006年8月22日) |
2006年12月18日 | 18149 (2009年3月19日) |
25年 (満了日:2034年3月19日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
AE-P08×AE-P01 | ナス安濃交4号 |