品種詳細

台三郎

ナス栽培種の台木用固定品種'台三郎'を育成した。青枯病抵抗性は'台太郎'より強く、半枯病に対しては同等の強度抵抗性を有する。草勢は'台太郎'より強く、接ぎ木個体の収量性は'台太郎'台と同等である。

主要特性

  • 1992年に'南頭茄'×'LS1934'の組合せのF2世代を展開し、以後、半枯病と青枯病の複合抵抗性について選抜を繰り返した。1999年にF9世代で諸特性が実用的に固定した系統を得たので、'台三郎'の系統名で2000~2002年にわたり特性検定・系統適応性検定試験を実施した結果、台木としての優秀性が認められた。
  • '台三郎'は青枯病と半枯病に強度の複合抵抗性を有する。'台太郎'との比較では、青枯病抵抗性はより強、半枯病抵抗性は同等である。
  • 発芽の早さ・揃い及び幼苗期の生育は'台太郎'と同等であり、幼苗接ぎ、割り接ぎともに容易である。
  • 接ぎ木個体の収量は'台太郎'台のものとほぼ同等である。収穫果の果形、果色は'台太郎'台のものと変わらず、優れている。'台太郎'よりも根系が発達するので、後半の草勢は強い。 ナス栽培種の固定品種であり、採種コストが安い。
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
15931
(2003年8月11日)
2004年4月 7日 14540
(2006年12月14日)
25年
(満了日:2031年12月14日)
交配組み合わせ 旧系統名
ナス安濃2号