品種詳細
あのみのり2号
図1 「あのみのり2号」 の果実
「あのみのり2号」 は、強い単為結果性 (受精しなくても果実が着果・肥大する性質) をもつため、訪花昆虫による授粉や果実肥大を促進させる植物ホルモン剤施用等の着果促進処理が不要で、ナス栽培を省力化することができます。
また、同じく単為結果性をもつナス品種 「あのみのり」 (2006年農研機構育成) よりも多収で、さらに冬季の栽培においても果形が細長く変化することが少なく、安定的に生産できます。
主要特性
- 「あのみのり2号」 は 「あのみのり」 と同等以上の強い単為結果性をもつため、低温期の促成栽培においても正常果の割合が高く (表1) 、着果処理のための植物ホルモン剤や訪花昆虫の購入費、訪花昆虫の活動に必要なより高い温度維持のための暖房費等の生産コストを削減できます。
- 「あのみのり2号」 は、 「あのみのり」 よりも側枝が出やすいため、1株当たりの商品果数が多く、多収です (表2) 。また、着果促進処理作業が不要なため、省力的な栽培が可能となり、無処理条件下では、 「千両二号」 よりも、多くの商品果を確保できます (表2) 。生産性は普通露地栽培では 「あのみのり」 と同等ですが、促成栽培では 「あのみのり2号」 が優れています (表2) 。
- 「あのみのり2号」 の果実は長卵形でよく整います (表2、図1左) 。また、単為結果性をもつため、ビニールハウス等で訪花昆虫を利用しない条件で栽培することにより、受粉によって生じる種子の形成もなく、種なしのきれいな断面の果実が生産できます (図1右) 。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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29067 (2014年3月28日) |
2014年8月28日 | 24664 (2016年1月18日) |
25年 (満了日:2041年1月18日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
AE-P01×AE-P24 | ナス安濃交9号 |