図1 「甘太」の結実状況
図2 「甘太」の果実
「甘太(かんた)」は、高糖度で食味が良く、かつ栽培が容易で豊産性の晩生ニホンナシ品種です。主要な晩生品種である「新高(にいたか)」と同時期あるいはやや遅い時期に収穫する品種です。樹勢が強く、花芽の着生が安定しているため、栽培容易で豊産性です。「新高」より果肉が軟らかく、糖度が高いため、食味が優れるのが特徴です。早生の「幸水」や中生の「豊水」と比較しても糖度が高い良食味品種です。「甘太」は晩生のニホンナシ需要を大きく拡大する品種として、南東北から西南暖地まで全国的な普及が期待されます。
「甘太」の名前は、甘くて、果実肥大が良く(太)、栽培が容易(簡単)であることに由来します。
図1 「甘太」の結実状況
図2 「甘太」の果実
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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28388 (2013年7月26日) |
2013年11月22日 | 23913 (2015年3月 3日) |
30年 (満了日:2045年3月 3日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
王秋(おうしゅう)×あきづき | ナシ筑波58号 |
全国33県で試作栽培試験を行い、南東北以南の大部分の県で有望と評価されており、全国的に普及が見込まれます。