品種詳細

夏太郎

「夏太郎」は中生のソルゴー型ソルガムで高消化性(bmr-18)および紫斑点病抵抗性遺伝子(ds-1)を持っています。高消化性品種「秋立」に比べて紫斑点病が発生しやすい暖地・温暖地での適応性に優れています。

 

主要特性

  • 「夏太郎」は、那系MS-3A(種子親)×03SK4 3-1-1(花粉親)の単交雑一代雑種である。
  • 「夏太郎」は、晩生品種「秋立」より約10日早く出穂し、“中生”に属します。暖地・温暖地では8月中旬までに1番草を収穫することで、2番草も晩秋に出穂します。
  • 1番草の平均乾物収量は「秋立」対比103%、2番草の平均乾物収量は「秋立」対比154%、年間の平均乾物収量は「秋立」対比111%です。
  • 地域別では、暖地の宮崎および熊本で乾物収量が「秋立」より多収、温暖地の千葉で「秋立」並、寒冷地の長野で「秋立」よりやや劣ります。
  • 乾汁性は、乾性で、乾物率は「秋立」より高いです。
  • 紫斑点病抵抗性遺伝子(ds-1)を有しているため、病斑は認められない。すす紋病抵抗性は「秋立」よりやや強いです。
  • 「秋立」と同じ高消化性遺伝子(bmr-18)を有し、推定リグニン含量および推定TDN含量は「秋立」並であります。
  • 刈り取り2週間後の再生性は「秋立」よりやや優れ、刈り取り2週間後の再生草丈は「秋立」より高いです。

試験地別の番草別の乾物収量
試験地別の番草別の乾物収量
 

 

夏太郎(紫斑点病抵抗性) 秋立(紫斑点病罹病性)
夏太郎(紫斑点病抵抗性) 秋立(紫斑点病罹病性)
紫斑点病菌を接種した1番草(8月24日撮影、九州研)
 

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
28403
(2013年7月30日)
2013年11月22日 23986
(2015年3月11日)
25年
(満了日:2040年3月11日)
交配組み合わせ 旧系統名
SUX109-1