品種詳細

Mi91

サイレージ用トウモロコシの親自殖系統「Mi91」(エムアイキュウジュウイチ)は、“中生の晩”のフリント種で、ごま葉枯病抵抗性と耐倒伏性に優れ、組合せ能力が高い。「Mi91」を種子親とする一代雑種は、南方さび病に強く、TDN収量が高い。

主要特性

  • 南方さび病抵抗性改良集団から選抜した改良集団「RD96-12」から、ごま葉枯病抵抗性、耐倒伏性などについての選抜と自殖により育成した自殖系統である。
  • 早晩性は「Mi44」並で、“中生の晩”に属する。
  • 稈長は「Mi44」並で、着雌穂高は「Mi44」より高く「Mi62」より低い。稈径は「Mi62」並である。雌穂は“円筒~先端円錐型”で、粒列数は平均12.8列、粒は“橙色”で“丸形”である。
  • ごま葉枯病抵抗性及び紋枯病抵抗性はいずれも“強”である。耐倒伏性は「Mi44」および「Mi62」より強い。
  • 採種性は、実収量で38.4kg/aで、デント種の「Mi44」および「Mi62」より多い。花粉飛散程度は「Mi44」および「Mi62」より多い。
  • 組合せ能力は高い。本系統を種子親とする単交雑F1品種「なつむすめ」は、晩播・夏播き栽培において南方さび病に強く、耐倒伏性に優れ、同熟期の普及品種と比べて、TDN収量が高い。
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
22632
(2008年6月 9日)
2008年8月26日 19602
(2010年6月28日)
25年
(満了日:2035年6月28日)
交配組み合わせ 旧系統名