品種詳細
CHU44
サイレージ用とうもろこしの親自殖系統「CHU44」(シーエイチユーヨンジュウヨン)を育成しました。本品種は中生のフリント種で、ごま葉枯病抵抗性、すす紋病抵抗性および耐倒伏性が強く、一代雑種品種の親品種として利用できます。
主要な特徴
改良集団「MF91-8」を母材とし、病害抵抗性、耐倒伏性などについての選抜と自殖により育成しました。母材選抜からS3世代までを九州農試で実施し、S4世代以降を長野県中信農試で実施しました。
長野県中信農試での調査では、
- 早晩性は関東・東山では「中生の晩」に属しています。
- ごま葉枯病抵抗性およびすす紋病抵抗性はいずれも「強」です。黒穂病の発病はやや多い特性です。
- 耐倒伏性は「強~極強」で、折損も少ない品種です。
- 花粉の飛散は良好で、採種量は実収量で27.0kg/aとフリント種の「Na30」と同程度です。雌穂長はやや長く、雌穂径はやや細い。粒列数は平均13.2です。
- 稈長は高く、着雌穂高はやや低く、稈径はやや太い品種です。
- 本品種を片親とする単交雑F1組合せの乾物収量は同熟期の普及品種「セシリア」と同程度です。本品種を花粉親とする単交雑系統「長交C949号」はごま葉枯病抵抗性およびすす紋病抵抗性に優れ、茎葉TDN含量が高く、同熟期の普及品種「セシリア」と比べて推定TDN収量が高い特性です。
活用面・留意点
- サイレージ用トウモロコシF1品種の花粉親品種として利用できます。
- 黒穂病抵抗性は弱いので、単交雑F1作成時の交配相手には本病抵抗性の強い品種または系統が適しています。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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18775 (2005年9月 9日) |
2006年6月21日 | 15394 (2007年3月23日) |
25年 (満了日:2032年3月23日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||