品種詳細

Mi62

サイレージ用とうもろこしの親自殖系統「Mi62」(エムアイロクジュウニ)を育成した。本系統は組合せ能力が高い中生の晩のデント種で、一代雑種品種の親系統として利用できる。

主要特性

  • 「P3286×P3470」を母材とし、耐倒伏性と各種病害抵抗性についての選抜と自殖により育成した、南方さび病抵抗性育種素材由来デント種自殖系統である。
  • 早晩性は「中生の晩」に属する。
  • 耐倒伏性は「中~強」、折損抵抗性は「強」である。
  • ごま葉枯病抵抗性及び紋枯病抵抗性はいずれも「やや強」である。南方さび病抵抗性は一般的な春播き用品種向きよりもやや強いが、晩播用品種向きとしてはやや弱で、春播き用品種の親に適する。
  • 稈長と着雌穂高はいずれも高く、大型である。稈径はやや太い。雌穂は先端円錐型~円錐型で、粒列数は平均14.7列、粒は橙色で丸形である。
  • 採種量は51.8kg/aでデント種の中でも多い。花粉飛散程度は「良」である。
  • デント種及びフリント種自殖系統との組合せ能力が高い。本系統を片親とする単交雑F1 組合せの乾総収量は、同熟期の市販品種「P3472」より高い。本系統を花粉親とする単交雑F1系統「九交103号」は、耐倒伏性に優れ、同熟期の普及品種と比べてTDN収量がやや高い。
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
13714
(2001年8月10日)
2002年2月13日 12189
(2004年8月18日)
20年
(満了日:2024年8月18日)
交配組み合わせ 旧系統名