品種詳細
ゆめちから
「ゆめちから」は暖地向き春播き栽培用とうもろこしの高消化性・早生品種で、ホールクロップのTDN含量が既存品種より3~4高く、抜群の耐倒状性を示す。ごま葉枯病およびさび病抵抗性は極強である。
主要特性
「ゆめちから」は、「Mi29」を種子親とし、「Mi47」を花粉親として育成されたデント種×フリント種の単交雑一代雑種である。
熟期は早生に属する。絹糸抽出期は「DK623」より1日早く、「セシリア」より2日早い。アップライト型で、稈長は「DK623」および「セシリア」より低く、着雌穂高は「DK623」より高く「セシリア」より低い。
- 耐倒状性は極強で、「DK623」および「セシリア」よりも強く、折損も少ない。
- 高消化性で、茎葉TDN含量は「DK623」より5%、「セシリア」より7%高い。雌穂TDN含量は「セシリア」並みで「DK623」より3%高い。ホールクロップのTDN含量は「DK623」より4%高く、「セシリア」より3%高い。これらの特性は乳熟期から完熟初期のいずれのステージでも安定している。
- 乾総収量は「DK623」並みで「セシリア」よりやや低いが、推定TDN収量は「DK623」より6%高く「セシリア」より2%高い。乾雌穂重割合は「DK623」並みで「セシリア」よりやや低い。
- 密植適応性はDK623およびセシリアより高い。
- ごま葉枯病抵抗性は極強で、「DK623」並みに強く、「セシリア」より強い。紋枯病には「DK623」および「セシリア」並に強い。さび病には極強で「DK623」および「セシリア」より顕著に強い。 8.採種量は、雌穂畦比3:1で40kg/a程度が見込まれる。種子親の絹子親の絹糸抽出期と花粉親の雄穂開花期はほぼ合致し、採種栽培では両親を同時採種することができる。
栽培適地
九州、四国および中国地域の春播き栽培に適し
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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12601 (2000年6月29日) |
2000年12月22日 | 11241 (2003年3月26日) |
20年 (満了日:2023年3月26日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||