品種詳細
ゆめそだち
中生に属する暖地向きサイレージ用とうもろこしのF1品種「ゆめそだち」を育成した。本品種は、ごま葉枯病等の主要病害抵抗性および耐倒状性に優れ、乾雌穂重割合が高く、消化性にも優れる極多収品種である。九州・四国地域での春播き栽培用品種として普及が期待される。
主要特性
「ゆめそだち」は、「Mi29」を種子親とし、「Na50」を花粉親として育成されたデント種×フリント種の単交雑一代雑種である。
熟期は中生に属する。絹糸抽出期は「P3358」より1日遅く、中生の晩の「はたゆたか」および「P3472」より2日早い。草型はアプライトで、稈長および着雌穂高は「P3358」並かやや高く、「はたゆたか」および「P3472」よりやや低い。
乾物収量およびTDN収量はともに「P3358」より10%以上高く、「はたゆたか」および「P3472」よりも多収な、極多収品種である。乾穂重割合は「P3358」よりやや高く、「はたゆたか」および「P3472」より高い。
茎葉および雌穂の酵素分解率がやや高く、地上部全体の酵素分解率は「P3358」を2%上回り、「はたゆたか」および「P3472」を4~5%上回る。
耐倒伏性は強~極強で、「P3358」、「はたゆたか」および「P3472」並である(表1)。
ごま葉枯れ病抵抗性は極強で、「はたゆたか」および「P3472」並であり、「P3358」より強い。紋枯病には「P3358」、「はたゆたか」および「P3472」並に強い。
採種量は、雌雄畦比3:1で23kg/a以上が見込まれる。両親の開花期を合致させるためには、種子親を10日程度晩播する必要がある。
栽培適地
九州および四国地域の春播き栽培に適している
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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9785 (1997年4月14日) |
1999年3月18日 | 9202 (2001年8月16日) |
20年 (満了日:2021年8月16日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||