品種詳細

Na21

「Na21」(エヌエイニジュウイチ)は、フリント改良集団JF1C1から育成されたフリント種自殖系統で、やや早生に属し、ごま葉枯病、紋枯病、黒穂病抵抗性はそれぞれ中、やや弱、弱で、耐倒伏性は強である。サイレージ用とうもろこしF1品種育成のための親系統として利用できる。

主要特性

  • 生態的特性:早晩性は「やや早生」に属する。ごま葉枯病抵抗性は「中」、紋枯病抵抗性は「やや弱」、黒穂病抵抗性は「弱」、耐倒伏性は「強」である。
  • 形態的特性:草型はセミアプライト型で、稈長は「長~極長」、着雌穂高は「やや低」、稈径は「太」、葉長は「やや長」、葉幅は「やや狭」である。
  • 組合せ能力:「Na21」を花粉親とする単交配一代雑種「北交50号」は、市販品種「P3732」と比較すると、耐倒伏性、すす紋病抵抗性は同程度で、黒穂病抵抗性は弱いが、収量は明らかに多く、組合せ能力は高い。
  • 採種性:花粉の飛散程度は「中」、採種量は30kg/a程度で、採種性はやや劣る。
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
10891
(1998年4月27日)
1999年3月18日 9918
(2002年3月15日)
20年
(満了日:2022年3月15日)
交配組み合わせ 旧系統名
- Na21