品種詳細

ナスホマレ

寒冷地から温暖地に適応する早生のサイレ-ジ用とうもろこしF1品種「ナスホマレ」を育成した。本品種は茎葉の消化性が高く、ごま葉枯病抵抗性は強で、初期生育に極めて優れた多収品種として普及が期待される。耐倒伏性、採種性は実用上問題ない。

主要特性

「ナスホマレ」は、「Na34」を種子親とし、「Na30」を花粉親として育成されたデント種×フリント種の単交配一代雑種である。

  • 熟期は早生に属し、絹糸抽出期が早生の「P3732」より3日遅く、中生の「P3352」より2日早い。関東北部においては、5月10日播種で、7月25日頃絹糸抽出期となる。
  • 初期生育は「P3732」、「P3352」より明らかに優れる。
  • 普及対象地域における乾物収量、TDN収量は「P3732」より明らかに多く、「P3352」並である。
  • 茎葉の飼料成分が優れ、茎葉の乾物分解率、ADF含量及び糖含量指数などは「P3352」、「P3358」より優れている。
  • 耐倒伏性は、極強の「P3732」、「P3352」よりやや弱い。
  • ごま葉枯病抵抗性は強で、「P3732」より強く、「P3352」並である。すじ萎縮病抵抗性は中で、「P3732」より強く、「P3352」よりやや強い。
  • 採種量は20kg/a以上が見込まれ、栽植密度533本/a、雌雄畦比3:1で花粉親を種子親より1週間程度遅播きするのが適している。

栽培適地

東北、関東及び東海地域

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間

(1996年3月27日)
7754
(2000年2月22日)
20年
(満了日:2020年2月22日)
交配組み合わせ 旧系統名
Na34×Na30 那交777