品種詳細

北交65号

「北交65号」は北海道では"晩生の早"、東北地域では"早生"に属し、同熟期の標準品種と比較して、乾物中のTDN含量が2~2.5ポイント高い。TDN収量は北海道では同等で、東北地方ではやや高く、初期生育、耐倒伏性およびすす紋病抵抗性に優れている。

主要特性

  • 「北交65号」は、Ho102×Ho95の単交雑一代雑種である。
  • 熟期は、北海道では「35G86」並の"晩生の早"に属し、東北地域では「36B08」並の"早生"に属する。絹糸抽出期は「35G86」より1日早く「36B08」並か1日遅い。収穫時の乾物率は北海道では「35G86」および「36B08」と同程度であるが、東北地域では「36B08」よりやや低い。
  • 発芽期は「35G86」より1日早く「36B08」並か1日早い。初期生育は「36B08」および「35G86」より優れている。
  • 耐倒伏性は「35G86」より強く「36B08」並である。
  • すす紋病抵抗性およびごま葉枯病抵抗性は、いずれも「36B08」よりやや弱いが「35G86」並で「3540」より強い。
  • 酵素法による高消化性繊維の割合(Oa/OCW)、乾物中のデンプンおよび粗脂肪含量は、いずれも「35G86」および「36B08」より高い。これらの飼料成分から推定したTDN含量は北海道では66.3%、東北地域では70.2%で、「35G86」より約2.5ポイント高く「36B08」より約2ポイント高い。
  • 乾物総重の平均値は、北海道では「35G86」および「36B08」よりそれぞれ5%および3%低く、東北地域では「36B08」より2%高い。TDN収量は北海道では「35G86」および「36B08」と同程度で、東北地域では「36B08」より5%高い。乾雌穂重割合は、「35G86」よりやや高く「36B08」並かやや高い。

栽培適地

適地は、北海道の道央中部(上川を除く)、道央南部および道南地域、ならびに東北地域の青森県、岩手県および宮城県である。

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
22630
(2008年6月 9日)
2008年8月26日 19600
(2010年6月28日)
25年
(満了日:2035年6月28日)
交配組み合わせ 旧系統名
北交65号