品種詳細

Ho102

サイレージ用トウモロコシの親自殖系統「Ho102」(エイチオーヒャクニ)は、極晩生のデント種で、耐倒伏性とすす紋病抵抗性が強く、組合せ能力が高く、採種性に優れる。一代雑種品種の親系統として利用できる。

主要特性

  • デント種自殖系統間の交配組合せ(Na7×Mi29)×Mi29を母材とし、病害抵抗性、耐倒伏性、雌穂特性などについての選抜と自殖により育成した自殖系統である。
  • 早晩性は"極晩生"に属する。
  • 初期生育は"やや良"、稈長は平均的で着雌穂高はやや低く、稈径は平均的である。雄穂長および枝梗数は平均的である。雌穂は粒列数が平均13.6列で、先端円錐型である。子実は橙色で方形である。
  • 採種性は、放任受粉下での採種量が実収量で55.5kg/a、F1採種栽培での種子親としての利用を想定した雌雄畦比3 : 1換算で41.6kg/aと高い。花粉飛散程度は"やや良"である。
  • すす紋病抵抗性は"強"、ごま葉枯病抵抗性は"弱"である。黒穂病抵抗性は"強"である。耐倒伏性は"強"である。
  • 本系統を片親とする単交雑F1組合せの平均乾物収量は、同熟期の普及品種に近い水準にあり、組合せ能力は高い。本系統を種子親に用いて育成された単交雑F1系統「北交65号」は、普及品種「35G86」並の熟期で、「35G86」と比較して乾物収量はやや低いが、TDN含量が高く、初期生育、耐倒伏性、すす紋病抵抗性等に優れる。
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
22629
(2008年6月 9日)
2008年8月26日 19599
(2010年6月28日)
25年
(満了日:2035年6月28日)
交配組み合わせ 旧系統名
Ho102