品種詳細

きたちから

寒地向きサイレージ用トウモロコシのF1品種「きたちから」は、"中生の早"の熟期で、北海道の道央北部、十勝中部および網走内陸部の気象条件が良好な地域を適地とする。本品種は、耐倒伏性が強く、多収で、収穫時の乾物率が高い。

主要特性

  • 熟期は"中生の早"に属する。絹糸抽出期は同熟期の普及品種「ロイヤルデント90H」より4日遅いが、収穫時の乾物率は「ロイヤルデント90H」よりやや高い。
  • 「ロイヤルデント90H」に比べ、乾物総重は平均で約6%高く、乾雌穂重割合は約4%低い。
  • 耐倒伏性は"強~極強"で「ロイヤルデント90H」並である。
  • 初期生育は"やや良"で「ロイヤルデント90H」並である。
  • すす紋病抵抗性は"中" で「ロイヤルデント90H」よりやや強く、本病抵抗性の基準品種「キタユタカ」より強い。ごま葉枯病抵抗性は"中"で「ロイヤルデント90H」および「キタユタカ」より強い。黒穂病抵抗性は"やや強"で「ロイヤルデント90H」並である。
  • 雌雄畦比3 : 1での採種量は48kg/a程度と極めて多収である。採種栽培では、両親を同時播種して開花期を合致させることができる。

育成の経過

「きたちから」はデント種自殖系統「Ho68」を種子親とし、「GY302」を花粉親として育成された単交雑一代雑種である。

栽培適地

北海道の道央北部、十勝中部および網走内陸部の気象条件が良好な地域

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
18652
(2005年8月11日)
2006年3月 7日 15126
(2007年3月15日)
25年
(満了日:2032年3月15日)
交配組み合わせ 旧系統名
Ho68 / GY302 北交64号