品種詳細

おおぞら

耐倒伏性が強い寒地向きサイレージ用トウモロコシのF1品種「おおぞら」を育成した。本品種は"中生の中"に属し、多収で、初期生育に優れる。北海道の道央(北部を除く)および道南地域を適地とする。

主要特性

  • 熟期は"中生の中"に属する。絹糸抽出期は中生の中の普及品種「3790」より1日遅く中生の晩の普及品種「3845」並で、収穫時の乾物率は「3790」と同程度である。
  • 乾物総重は平均で「3790」より6%高く、「3845」より3%高い。乾雌穂重割合は「3790」および「3845」よりやや低い。
  • 耐倒伏性は"強~極強"で「3790」および「3845」より強い。
  • 初期生育は"良"で「3790」より優れ「3845」並である。
  • すす紋病抵抗性は"中" で「3790」および「3845」より弱いが、本病抵抗性の基準品種「キタユタカ」よりやや強い。ごま葉枯病抵抗性は"中"で「3790」より弱く「3845」並で「キタユタカ」より強い。黒穂病抵抗性は"強"で「3790」並で「3845」より強い。
  • 雌雄畦比3 : 1での採種量は38kg/a程度である。採種栽培では花粉親を3~4週間晩播することにより両親の開花期が合致する。

育成の経過

「おおぞら」はデント種自殖系統「Ho57」を種子親、フリント種自殖系統「Ho49」を花粉親として育成された単交雑一代雑種である。

栽培適地

北海道の道央(北部を除く)および道南地域

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
14910
(2002年8月 1日)
2002年12月16日 12705
(2005年2月 7日)
20年
(満了日:2025年2月 7日)
交配組み合わせ 旧系統名
Ho57 / Ho49 北交55号