品種詳細

Mi88

サイレージ用とうもろこしの自殖系統「Mi88」(エムアイハチジュウハチ)は、中生のデント種で、ごま葉枯病抵抗性、耐倒伏性及び採種性に優れ、組合せ能力が高い品種です。一代雑種品種の親品種として利用できます。

主要な特徴

「Mi88」は、 (Mi44×Na7)×(Mi29×Na7)の複交配後代から、ごま葉枯病抵抗性と耐倒伏性についての選抜と自殖により育成したデント種自殖系統です。
育成地の調査では、

  1. 早晩性は「Mi44」よりやや早く"中生"に属する品種です。
  2. ごま葉枯病抵抗性及び紋枯病抵抗性はいずれも"強"です。耐倒伏性は"極強"で、折損抵抗性は"強"です。
  3. 採種性は、放任受粉下での採種量が実収量で46.7kg/a、F1採種栽培での種子親としての利用を想定した雌雄畦比3:1換算で35.1kg/aで、デント種の「Mi44」よりやや多い特性です。花粉飛散程度は"中~やや良"です。
  4. 稈長はやや高く、着雌穂高は高く、稈径は中程度です 。雌穂は円錐~円筒形で、粒列数は平均10.8列、粒は黄橙色で丸形です。
  5. 本品種を片親とする単交雑F1組合せの平均乾物収量は、フリント種との組合せでは同熟期の普及品種に近い水準にあり、組合せ能力は高い品種です。

活用面・留意点

  1. 民間種苗会社、公設機関などで、暖地及び温暖地向きの春播き用のトウモロコシ単交雑F1品種の親品種として利用できます。
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
26304
(2011年9月12日)
2012年2月20日 22554
(2013年3月25日)
25年
(満了日:2038年3月25日)
交配組み合わせ 旧系統名