品種詳細
那系1号
四倍体のフェストロリウム「那系1号」は、越夏性、葉腐病・冠さび病抵抗性に優れ、寒冷地北部(北東北の中標高以下)から比較的冷涼な温暖地までの府県広域(年平均気温9~13°C程度)を対象に採草用として利用できる。
主要特性
- 「那系1号」は、越夏性に優れる国内育成ライグラス品種・系統である「アキアオバ3」、「ハイフローラ」、「八ヶ岳H-2号」および「ヤツカゼ2」と、耐寒性に優れるメドウフェスク品種「トモサカエ」および「ファースト」の染色体倍加系統を交配して作出した属間雑種を元に、その後代から越夏性などの形質で集団選抜した四倍体フェストロリウムである。
- 「那系1号」の乾物収量は、標準品種「東北1号」と比べて、試験期間合計99~135、平均で105であり、全ての場所において同等以上である。
- 「那系1号」は、「東北1号」に比べて越夏性に優れ、そのため8月以降の乾物収量が全場所平均で「東北1号」より高い。また、越夏性に関連する病害である葉腐病および冠さび病抵抗性にも優れる。
- 「那系1号」は、「東北1号」より出穂始日が6日早く、草丈が高い。また、越冬性、早春・秋の草勢、消化性(セルラーゼによる乾物分解率)、耐倒伏性、および採種性は「東北1号」とほぼ同等の水準にある。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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28600 (2013年10月22日) |
2014年3月 4日 | 25265 (2016年7月 5日) |
25年 (満了日:2041年7月 5日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
那系1号 |