品種詳細

ナツサカエ

「ナツサカエ」は、「峰風」より出穂が早い早生のスーダン型ソルガムで紫斑点病抵抗性である。暖地では4月下旬から5月中旬播種で「峰風」より年間乾物収量が高く、また、イタリアンライグラスの9月下旬播種前に2番草を収穫ができる。

主要特性

  1. 「ナツサカエ」は、早生品種「峰風」より約4日早く出穂し、早生に属する。熊本では5月10日前後の播種で1番草は7月10日に出穂期に達し、その頃に収穫することで2番草は8月下旬に出穂する。
  2. 九州および沖縄地域での年間乾物収量は、それぞれ、「峰風」対比106%および109%である。熊本では、4月下旬から5月中旬までに播種することで「峰風」より年間乾物収量が1割増の多収で、「KS-2」より明らかに多収である。
  3. 1番草の乾物率は「峰風」および「KS-2」より高い。 紫斑点病抵抗性遺伝子(ds1)を有しているため、紫斑点病の大きな病斑は認められず、抵抗性は「強」である)。
  4. 自然発生におけるすす紋病罹病程度は、「峰風」と同程度で「KS-2」より低い。
  5. 1番草および2番草の推定TDN含量は「峰風」並である。
  6. 初期生育は「峰風」並である。草丈は「峰風」より低い。稈径は「峰風」より小さい。茎数は「峰風」より多い。
  7. 倒伏割合は「峰風」並である。
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
33171
(2018年6月11日)
2018年8月14日

交配組み合わせ 旧系統名
JNK-MS-7A/JNK-2