品種詳細
K42R8
「K42R8」は、夏播き栽培で安定的に出穂期に達する極早生の品種です。冠さび病抵抗性を持ち、耐倒伏性に優れ、暖地の9月下旬播種でも出穂期に到達します。関東以西の既存の極早生品種を栽培できる地域で本品種は利用可能です。商品名「はやわざ」として流通しています。
主要特性
1. 出穂は、夏播き栽培の適期播種において平均で「ウエスト」より2週間程度早く「九州15号」と同程度である。暖地の9月下旬頃に播種する晩期播種においては、「九州15号」より1週間程度遅いが年内に出穂期に達する。収穫時の出穂程度は「九州15号」と同程度である。
2. 乾物収量は、適期播種の場合では「九州15号」と同程度、適期より遅い播種では「九州15号」より低収傾向である。
3. 収穫時の乾物率は、「九州15号」と同程度、「ウエスト」より高い。
4. 倒伏程度は「ウエスト」より少なく、耐倒伏性に優れる。
5. 病害程度は「九州15号」や「ウエスト」と同程度であるが、冠さび病抵抗性については"かなり強"である
6. 夏播き栽培における粗蛋白質含有率は「九州15号」と同程度で、出穂程度が少ない「ウエスト」より低い。推定TDN含量は、適期播種では「九州15号」と同程度であるが、適期より遅い播種では「九州15号」より高い。
成果の活用面・留意点
1. 関東以西、特に暖地を中心に利用が見込まれ、既存の極早生品種を栽培できる地域で本品種が利用可能である。
2. 暖地では9月下旬播種でも年内に出穂するため、イタリアンライグラスとの混播などにおいてエンバクで年内の収量を確保する栽培に適する。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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34175 (2019年9月17日) |
2019年12月12日 |
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交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
スタンドオーツ✕九州14号 | 42R8 |