品種詳細

とくだわら

「とくだわら」は暖地で早生の多収品種です。中生の基幹品種「ヒノヒカリ」と作期分散が可能で、「あきだわら」並の良食味であることから、業務用米としての利用が期待されます。

主要特性

1.育成地(福岡県筑後市)での出穂期および成熟期はほぼ「きぬむすめ」並です。

2.育成地での玄米収量は「きぬむすめ」に比べて標肥栽培で20%程度、多肥栽培で30%程度多収です。千粒重は「きぬむすめ」よりも2g程度大きくなります。

3.炊飯米の食味は「あきだわら」並に優れます。

4.玄米外観品質 は「きぬむすめ」より劣りますが、「あきだわら」よりやや優ります。高温登熟性は"やや弱"です。

5.耐倒伏性は"やや弱"、葉いもち、穂いもち抵抗性はともに"弱"、白葉枯病抵抗性は"やや強"、縞葉枯病には"罹病性"です。穂発芽性は"やや難"です。

活用面・留意事項

1.栽培適地は暖地および温暖地西部の平坦部です。

2.多肥で多収となりますが、いもち病に弱く耐倒伏性も十分ではないため、極端な多肥は避け、いもち病の防除を行ってください。また、縞葉枯病に罹病性なので、常発地での栽培は避けてください。

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
34584
(2020年3月25日)
2020年6月29日

交配組み合わせ 旧系統名
あきだわら/タチアオバ 西海304号