平成28年熊本地震農業被害からの復旧・復興のための参考技術情報

水田の復旧作業に寄与する水稲作付状況のマッピング技術

  • 平成28年熊本地震では、農業水利施設の破損や圃場の地割れにより、水稲作付が不可能な圃場が発生しました。本資料では、被災地域において水稲の作付がされていない圃場の面積と分布を把握し、効率的な被災圃場の現地確認調査や復旧作業の優先順位の検討、灌漑面積の変化把握等に活用できる技術を紹介します。
  • マイクロ波を用いた人工衛星画像を用いることで、毎年確実に広域の水田の湛水状況や水稲作付を圃場毎に把握するシステムが、農研機構も協力し農林水産省大臣官房統計部により開発されています。
  • 熊本県全体のマップ化が可能であるため、農業用水の需要変化や営農状況の把握を必要とする行政部局等に活用ができます。また、毎年のマップを比較することで、圃場の復旧の進捗状況を把握することができます。農研機構では、本マッピングに関する技術的支援が可能です。

図1 参考文献
1)石塚 (2014) 農業リモートセンシング・ハンドブック増補版:242-243.

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