平成28年熊本地震農業被害からの復旧・復興のための参考技術情報

湿害による出芽不良を解消する作溝・畦成形ユニット

  • 平成28年熊本地震により、一部の被災農地では作目の変更が想定されます。本資料では、水田における小麦・大豆などの転作栽培時に、暗渠未施工など排水性の劣る水田で湿害を解消する作溝・畦成形ユニットを紹介します。
  • 本ユニット(ニプロ、NSDB-TBA・TBM・LXR10、NSDC-SRA、約30万円、http://www.niplo.co.jp/common/images/friends/25.pdf)を、ロータリシーダに後付することで、簡単に排水のための小さな明渠(排水溝)を掘りながら播種できる作業機ができます。一体化した作業機は小明渠浅耕播種機と呼ばれています。
  • この播種機は、作業速度1.0m/sで稲・麦・大豆の播種が可能です。2008年に、この播種機で作付した三重県の現地圃場において、小麦では391kg/10a、大豆では227kg/10aの収量が得られました。

図1 参考文献
1)農研機構研究成果情報(中央農研、2012)

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