平成28年熊本地震農業被害からの復旧・復興のための参考技術情報

飼料用トウモロコシの播種遅れに関する留意点

  • 平成28年熊本地震により、一部の被災農地では播種の遅れが想定されます。本資料では、飼料用トウモロコシの播種遅れに関する留意点について説明します。
  • 熊本県で作付の多い、飼料用トウモロコシの平地での播種晩限の目安は、8月上旬になります。地震の被害で作付が大幅に遅れる場合には、エンバクの夏播き栽培(9月前半が播種晩限の目安)など、他の作付体系への切り替えも検討して下さい。
  • 8月上旬に播種したトウモロコシの乾物収量を100%とすると、中旬の播種では82%、下旬の播種では61%と低下します。
  • 夏季にトウモロコシを作付する際には、南方さび病や、ワラビー萎縮症等に耐性を持つ、夏播きに適した品種を利用して下さい。

図1 参考文献
1)加藤ら(2011)日本草地学会誌 57:172-175.
2)加藤(2016)牧草と園芸 64(1):10-13.

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