平成28年熊本地震農業被害からの復旧・復興のための参考技術情報

雑草に強く管理が容易で作付けしやすいスーダングラスの栽培技術

  • 平成28年の熊本地震の被害により、飼料作物の作付面積の減少が懸念されています。本資料では、管理が容易で作付けしやすい飼料作物(スーダングラス)の栽培技術を紹介します。
  • スーダングラスはソルガムの1種で、夏季の高温下で速やかに成長し、雑草との競合に強く、除草剤を使用せずに栽培できます。
  • 播種方法は散播と条播があります。散播栽培では200本/m2以上の個体を確保できるように、播種量を6~8kg/10aとしてブロードキャスタで播種します。覆土深は2~3cm程度とし、鎮圧します。施肥は一般的な飼料作物の施肥量を施用します。
  • 条播栽培では条間を20cm以下(気温の高い7月以降であれば30cmでも可)に設定し、播種量を6kg/10a程度で牧草や麦等の播種機で播種します。播種深さ、施肥等は散播栽培と同様です。
  • 播種適期は5月下旬~8月上旬で、収穫時期は出穂前~出穂始期です。一般的な牧草のロールベール体系で収穫・調製します。

図1 参考文献
1)水流ら(2005)日本草地学会誌51(2):152-156.
2)加藤ら(2011)日本作物学会紀事80(別2):88-89.
3)加藤ら(2009)H21成果情報

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