開催要領
1.開催趣旨
高騰する輸入穀物に依存している我が国の畜産経営の安定化に向け、水田を生産基盤とする子実トウモロコシの生産が期待されている。現在の生産主体は北海道においてであり、今後、本州以南での生産拡大も見込まれる。ただし、本州以南においては、寒地から暖地まで複雑に気候が入り組んでおり、特に温暖地、暖地では病虫害や台風の影響を受けやすく、収量が停滞する状況が見受けられる。国内で広く生産を拡大させるためには、各気候区分に応じた生産阻害要因を克服し、国内どこでも高収量が期待できる安定生産技術が求められる。 今年度より農研機構を代表機関として農水省委託プロジェクト研究「子実用とうもろこし(国産濃厚飼料)の安定多収生産技術の開発」がはじまった。当プロジェクトでは各気候区分における耐病虫害性・耐湿性を持つ高能力品種の選定、たい肥活用型の多収栽培管理技術、収穫調製技術等の開発に取り組んでいる。本研究会では、そこで取り組む技術開発を中心とし、加えて鳥獣害対策についても情報提供を行う。
2.開催日時
令和4年12月2日(金曜日) 13時00分~17時00分
3.開催場所
Zoom によるウェブ会議
(後日、会議参加用のURLを参加者へメールでご連絡致します。)
4.概要
開会・挨拶(13時00分~13時10分)
- 農研機構 畜産研究部門 所長 三森眞琴
行政報告(13時10分~13時30分)
- 飼料をめぐる情勢と国産飼料増産対策
農林水産省畜産局飼料課 課長補佐
宮腰 伸
子実トウモロコシの安定多収生産技術の開発動向
- 農水省委託プロ「子実用とうもろこし安定多収生産技術」の全体概要 (13時30分~13時40分)
農研機構畜産研究部門畜産飼料作研究領域長補佐
河本英憲 - 子実生産に適したトウモロコシ品種の現状と開発目標 (13時40分~14時10分)
農研機構北海道農業研究センター 寒地酪農研究領域自給飼料生産グループ 上級研究員
黄川田智洋 - 子実トウモロコシの肥培管理技術の現状と開発目標 (14時10分~14時40分)
農研機構東北農業研究センター緩傾斜畑作研究領域生産力増強グループ 上級研究員
出口 新 - 子実トウモロコシの収穫技術の現状と課題 (14時40分~15時10分)
農研機構畜産研究部門畜産飼料作研究領域飼料生産利用グループ 主席研究員
阿部 佳之
(休憩15時20分~15時30分)
- 子実トウモロコシの乾燥調製技術の課題と開発目標 (15時30分~16時00分)
農研機構畜産研究部門畜産飼料作研究領域飼料生産利用グループ 上級研究員
住田 憲俊 - 飼料作物に対する鳥獣害対策の現状と課題 (16時00分~16時30分)
農研機構畜産研究部門畜産飼料作研究領域動物行動管理グループ 主任研究員
中村 大輔
総合討論(16時30分~17時00分)
閉会(17時00分)
5.参集範囲
農林水産省、独立行政法人、国立研究開発法人、都道府県、大学、団体、民間企業等の関係者
6.参加申込み ※先着人数に達したため、受付は終了いたしました。
参加無料
下記、参加申込書を事務局宛、メールにて送信ください。
定員
200名
申込締切
11月24日(木曜日)
但し、希望者多数の場合は、先着順200名様(200回線)で締め切らせていただきます。
7.主催等
主催: 農研機構畜産研究部門
共催: 自給飼料の生産性向上研究開発プラットフォーム、子実とうもろこし安定生産コンソーシアム