1.趣旨
有機農業に関する技術開発を推進するため、研究者と有機農業実践者が情報交流できる場として、2008年から「有機農業研究者会議」を開催してきました。16回目となる今回は「農生物多様性を支える有機農業技術」をテーマに広島県で開催します。
農生物多様性は私たちの食と農に強く関係しており、多様な食物、品種、土壌や有害生物の管理、景観などが重要な構成要素となります。今回は広島県における実践と研究を題材として、地域における有機農業を、農と食を地域の生物多様性で結ぶという視点から総合的に議論します。多くの地域で持続的な食と農を安全安心に結べない状況になっている今日、そうした閉塞状況を打ち破る展望を拓くことをめざします。
会議1日目は、第1部「農生物多様性とは何か?」、第2部「豊かな農生物多様性を支える有機農業の技術開発研究」、第3部「食と農を生物多様性で結ぶ有機農業の実際」という3部会のあと、総合討論「農と食を結ぶ農生物多様性の現状と課題」を行います。また、会場にてポスターセッションを開催します。会議2日目には、広島県内の有機農家を視察するエクスカーションを行います。
また、会議前日には、プレイベントとして農研機構・西日本農業研究センター主催の市民公開シンポジウム「有機農業でつながる環境・地域・未来」を開催します(詳細と申し込みは本文書の最後をご覧下さい)。
今回は、広島県東広島市を主会場とする対面方式で開催しますが、本会議にはオンラインでも参加できます。地方自治体や農業団体など向けにパブリックビューイング形式の参加も可能です。
2.開催日時
2023年11月17日(金曜日)9時30分~17時00分
11月18日(土曜日)8時30分~17時30分
3.会場
東広島芸術文化ホールくらら(広島県東広島市西条栄町7番19号)
4.参集範囲
国立研究開発法人・地方自治体・大学および民間の有機農業の試験研究者、有機農業実践者、普及員・行政担当者、JAなど農業関連団体関係者
5.主催・共催
主催:「有機農業研究者会議2023」実行委員会
共催:(国研)農研機構・中日本農業研究センター、(国研)農研機構・西日本農業研究センター、(国研)農研機構・植物防疫研究部門、日本有機農業学会、(特活)有機農業参入促進協議会
6.後援
後援:農林水産省、東広島市
7.開催内容(プログラム)
第1日目9:30~17:00
9:30~9:50 開会あいさつ
9:50~11:05第1部農生物多様性とは何か? 11:10~11:25休憩 11:25~12:20第2部豊かな農生物多様性を支える有機農業の技術開発研究 12:20~13:30昼食休憩 13:30~15:20第3部食と農を生物多様性で結ぶ有機農業の実際 ~在来知の継承~ 15:20~15:30休憩 15:30~17:00総合討論農と食を結ぶ農生物多様性の現状と課題 第2日目8:30~17:30エクスカーション 1)全日程現地参加(本会議とエクスカーション):6,000円(エクスカーションは先着50名) 1)会議への参加申し込み→参加申し込みWebサイトはこちら 市民公開シンポジウム「有機農業でつながる環境・地域・未来」
農生物多様性:身近な景観・種・遺伝子の多様性
日鷹一雅(愛媛大学)
コウノトリの景観生態学と農村自然再生
内藤和明(兵庫県立大学)
在来植物と侵略的外来生物と有機農業
嶺田拓也(農研機構・植物防疫研究部門)
生態系機能から考える有機農業
楠本良延(農研機構・西日本農業研究センター)
質疑応答
水稲:減農薬稲作の現状と課題
小迫高(きらり狩山)
野菜:有機農業野菜栽培の現状と問題点
北村登史雄(農研機構・西日本農業研究センター)
果樹:イチジク株枯病の抵抗性台木「励広台1号」
星野滋(広島県立総合技術研究所農業技術センター)
質疑応答
ポスターセッションコアタイム(現地のみで開催)
次世代につなぐ有機農業の実践
伊勢村文英(神石こだわり農場)
せら高原における自然と農業との調和をはかる循環型農業の取り組み
延安勇(ヒョウモンモドキ保全地域協議会)
有機農業における自家採種の現状と課題
渡辺敬(渡辺農場)
広島で土と人と種をつなぐ
花井綾美(一般社団法人むすぶ広島)
PGS:地域の持続可能な食料システムの構築を目指して
壇上理恵(オーガニックPGS ひろしま)
質疑応答
座長 日鷹一雅
登壇者 楠本良延 星野滋 森昭暢 消費者(調整中)
8:30~12:00
JR西条駅集合→志和町(有機栽培農園「はなあふ」)
→世羅町(生物多様性保全の視察「せら夢公園」)
12:00~13:00
せら夢公園で昼食(レストランで各自注文。ただし希望者は弁当を事前注文可能)
13:00~17:30
世羅町→神石高原町(有機栽培農園「こだわり農園」)
→道の駅(さんわ182ステーション)→JR福山駅解散
8.参加費
2)1日目のみ現地参加:3,000円
3)1日目のみオンライン参加(PDF資料のみ):2,000円
4)1日目のみオンライン参加(印刷資料、送料込み):3,000円
5)1日目のみパブリックビューイング(1会場につき):10,000円
9.参加申し込みと問い合わせ先
「有機農業研究者会議 2023」実行委員会事務局(日本有機農業学会事務局)
福島大学食農学類 渡邊芳倫研究室内
〒960-1296 福島県福島市金谷川1
E-mail:yuki_gakkai [アットマーク] yuki-gakkai.com
2)農研機構中日本農研(つくば市)でのパブリックビューイングへの参加申し込み
→パブリックビューイングへの参加申し込みフォームはこちら
この申し込みフォームをダウンロードして、以下のE-mailアドレスにお送り下さい。
担当:唐澤敏彦(中日本農業研究センター 有機・環境保全型栽培グループ)
〒305-8666 茨城県つくば市観音台2-1-18
TEL:029-838-8826E-mail:oarc_reg@ml.affrc.go.jp
注1)中日本農研でのパブリックビューイングの参加は無料です。会場等の詳細について
は参加申込者に後日ご案内いたします。
2)新型コロナウイルスの感染拡大状況により参加人数を制限することがあります。
3)当日、発熱や体調不良などの症状がある方は入場をお断りいたします。10.プレイベント情報
日時:11月16日(木)13:00~15:30
会場:東広島芸術文化ホールくらら(広島県東広島市西条栄町7番19号)
配信:Zoomライブ配信
主催:農研機構・西日本農業研究センター
開催趣旨:地域の豊かな自然環境と人々のライフスタイルを育む有機農業。地域の皆様とともに有機農業への
理解・関心を深めるために、有識者、消費者、農業者によるパネルディスカッションを開催する。
消費者と農業者、地域住民が互いの理解を深め、持続可能な地域社会を次世代につなぐことを狙い
とする。
内容・申込:詳しくはこちらをご覧下さい。