日本の保育施設は、大きく分けて認可保育所、認可外保育施設、幼稚園、認定こども園の4つがあります。認可・認可外保育施設は、一般には「保育園」と呼ばれています。

認可保育所
- 0~5 歳児を対象。原則、朝から夕方ないし夜間までの保育サービスを提供。
- 地方自治体が設置を認可した施設で、保育士の人員配置や保育室の面積、調理室や園庭があることなど国の定める保育に関する最低基準を満たしている施設。
- 運営は公立のほか、社会福祉法人、株式会社などの民間団体。
認可保育所を利用したい方は、市町村の役所に申し出て、認定を受けなければなりません。市町村は、世帯の状況や親の就労状況を勘案して、保育サービスの量(保育時間など)を決定します。認定を受けたら、親は希望する認可保育所のリストを市町村に提出。市町村は、その希望を考慮して、利用できる保育所を調整します。保育料は、子ども数や年齢などを考慮しながら、原則、所得に応じて決められます。低年齢児ほど高く、3歳以上児は安くなります。
認可外保育
- 0~5 歳児を対象に、原則、朝から夕方ないし夜間までの保育サービスを提供。
- 国の定める保育に関する最低基準を満たしていない施設。
- 運営は民間企業やNPO 法人、個人など多岐にわたる。
認可外保育施設は、認可保育所に入れなかった世帯、非定期や一時的な利用をしたい世帯、休日や夜間の保育を必要とする世帯などが主に利用しています。
幼稚園
- 3~5 歳児を対象にした幼児教育施設。
- 運営主体の大半は民間(私立)で、学校法人や宗教法人が多い。
- 月謝は、公立幼稚園では1万円程度。私立幼稚園は高額のところが多い。
教育時間は4時間が標準とされていますが、近年多くの幼稚園では、保育園のように、「預かり保育」という名称で実質的な延長保育を行っています。
認定こども園
保育と教育の両方を行うことに加え、地域の子育て支援活動をする施設です。