中日本農業研究センター

中日本農業研究センター出前技術指導実施要領

第1 目的

中日本農業研究センター(以下「中農研」という。)が開発した技術の実践または実証に取り組もうとする先進的な農業者等に対して、農業者等の圃場等(以下「現地」という。)における技術指導を通じて、より広く技術の普及に努める。

第2 出前技術指導の内容

中農研が出前技術指導を募集する技術に対して、農業者等から説明会、講演会及び実演会等の開催が申し込まれた場合に、研究担当者等を派遣して実施する。また、農業者等が現地実証での技術指導を要望する場合には、必要に応じて中農研は試作した機械等(以下「試作機械」という。)を現地に一定期間持ち込み、試行及び実証等の指導を実施する。

第3 出前技術指導の申し込み及び実施可否の決定

1)出前技術指導の申し込み
出前技術指導の募集は、中農研のウェブサイト等を通じて公開で行う。出前技術指導の申し込みは、別添様式に必要事項を記入し、連絡窓口(研究推進部 事業化推進室)にメールまたはファックスで提出することにより行う。

2)出前技術指導の実施可否の決定
中農研では、申し込みの内容(場所及び時期等)を総合的に考慮するとともに、必要に応じて所管都道府県の農業試験場及び普及センター等の担当者と連絡を取って出前技術指導の実施の可否を判断し、出前技術指導を申し込んだ者(以下「申込者」という。)に通知する。実施に当たっては、出前技術指導実施要領の合意のもとに行う。

第4 出前技術指導の実施内容

説明会、講演会、実演会及び試作機械の持ち出しを伴う指導(試行及び実証等)の実施に当たっては、申込者と連絡をとり、実施する場所、時期及び派遣する研究担当者等を決定する。

第5 出前技術指導の実施に係る経費の負担

中農研から派遣する研究担当者等の出張に係る経費(旅費等)は、中農研が負担する。説明会等の開催に必要な経費(会場費、運営費等)及び試作機械の搬送に必要な経費は、申込者が負担するものとする。また、現地において作物栽培等を行う場合、これに関する一切の資材費等は申込者が負担するものとする。

第6 試作機械の持ち出しに係る確認事項

1)試作機械の故障等
通常の運転操作により試作機械に故障等が発生した場合は、試作機械の修理に係る経費は中農研が負担する。ただし、明らかに通常の運転操作を逸脱した操作により故障等が発生した場合の修理に係る経費については、申込者が負担するものとする。

2)試作機械の保管及び管理
現地における試作機械の保管及び管理については、申込者が責任を持って行うものとする。

3)試作機械による作業中の事故
試作機械による現地での作業中に発生した事故の責任については、申込者が負うものとする。

第7 出前技術指導に関わる各種作業

現地における圃場等の準備、移植、播種、栽培管理、収穫調製等、一連の作業については、原則としてすべて申込者の責任で行うものとする。

第8 現地で生産された収穫物の取り扱い

出前技術指導を実施した現地の圃場等で生産された収穫物は、申込者の所有物とする。また、収穫物の収量及び品質等については、中農研は責任を負わない。

附則
この要領は、令和3年7月14日から施行する。
(令和3年7月14日運営会議にて承認)