農業機械研究部門

安全評価グループ

安全評価グループが実施する安全性検査には、次の3種類があります。

安全装備検査

農用トラクター(乗用型)、農用トラクター(歩行型)、田植機(乗用型)、コンバイン(自脱型)、乾燥機(穀物用循環型)を対象とし、各機種に定めた安全装備検査2025年基準及び解説、又は安全装備検査2027年基準及び解説に基づいて安全装備について検査します。安全性検査合格機には、安全性検査合格証票を貼付することができます。

2025年基準・2027年基準に合格した
安全性検査合格証

安全キャブ・フレーム検査

農用トラクター(乗用型)の転倒・転落による運転者の死傷事故を防ぐために装備されている「安全キャブ・安全フレーム」の部材の強度や運転席周りの安全空間が確保されているかどうかを検査します。

圧壊試験の様子

ロボット・自動化農機検査

農用トラクター(乗用型)、田植機(乗用型)及びコンバイン(自脱型)を対象とし、ロボット農機や自動化農機の安全性等について検査します。人がほ場内やほ場周辺から監視しながら無人でほ場内を自動運転させるロボット農機は、人が周辺を監視するだけでは十分な安全作業を確保することができません。そのため、ロボット農機には、人や障害物を検知し、事故を未然に防ぐシステムが備わっています。そのシステムが適切に作動するかどうか等の検査を実施しています。一方、人の乗車を要件とした自動化農機は、危険回避時に自動運転から手動運転への円滑な切替機能を有しているかどうか等を検査しています。 なお、2024年に発行されたISO 18497-4:2024の付属文書に、ロボット・自動化農機検査の主要な実施方法と基準(ロボットトラクター、ロボット田植機)が掲載されました。

ロボット・自動化農機検査(検出体(ISO18497準拠)を用いた人・障害物検出機能の評価)

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