農業機械研究部門

緊プロ開発機のご紹介

ごぼう収穫機

(1994年発表)

掘取りから搬出まで、これ1台で楽々作業

  • 長いごぼうの自動収穫
  • 乗車して、楽な姿勢で収容・結束までOK
  • トラック等への積み替えも楽々
  • ゴムクローラで、軟らかなほ場でも走行可能
  • 能率3倍

写真
ごぼう収穫機

1.利用のメリット

乗車しながら掘取り・収容作業が1工程で行え、引抜き作業の無理な姿勢からの解放や収穫物運搬作業での労働負担の軽減が図られ、能率的。


2.開発機の概要

  • 自走式乗用型の1条用収穫機で、エンジンは39PS。振動式の掘取り刃によりごぼうを土中より浮かし、浮いたごぼうを挟持ベルトで拾い上げ収容。
  • 収容部は最大250kg積載、100~150mの連続作業が可能。引抜き搬送されたごぼうは、補助者が選別コンベヤ上で土砂や夾雑物を分離。
  • 収容部のコンベヤ利用でトラックへの積み替え容易。
  • 作業能率(ほ場作業量)は、作業人員2名で約2.6a/時で、ディガー等を利用した慣行作業と比べて約3倍。
  • (試験場所:茨城県農業総合センター農業研究所)

3.活用上の留意点

  • 重粘土地には不適。ほ場の勾配は5度以下で使用。
  • 条間は60cm以上で、土中深さ1.0~1.2mまでのごぼうに対応。
  • 旋回には4.5mの枕地が必要で、長辺方向の短いほ場では能率が低下。

4.委託研究実施会社

三菱農機株式会社川辺農研産業株式会社

ごぼう収穫作業状況ごぼう収穫作業状況

5.主要諸元・構造

1.機体の大きさ、形式全 長 600cm
全 幅 220cm
全 高 230cm
質 量 3100kg
形 式 自走式乗用型
2.機関出力 最大39PS(ディーゼル)
3.走行部 クローラ型
変速方式 HST(主変速) 機械式3段(副変速)
走行速度 前後進0~2.3m/s
4.掘取部 振動式ディガー方式(1条)
5.引抜き搬送部 ベルト挟持式
6.収容搬出部 2段コンベヤ方式 最大積載量250kg