農業機械研究部門

緊プロ開発機のご紹介

大型汎用コンバイン

(1993年発表)

国産最大の高性能汎用コンバイン
(現行の刈り幅2mクラスの約2倍の能力)

  • 稲、麦、大豆、そば、ハトムギ等の汎用利用
  • スクリュー型脱穀機構による高い脱穀性能
  • 丸ハンドルによる操作性の向上
  • 能率2倍

写真
大型汎用コンバイン(全面刈りヘッダー)

大型汎用コンバイン(条刈りヘッダー)大型汎用コンバイン(条刈りヘッダー)

1.利用のメリット

稲、麦、大豆、そば、ハトムギ等多くの作物の収穫に利用でき、収穫作業の低コスト化が可能。超信地旋回が可能な走行部で、ほ場区画に関係なく幅広く利用可能。

2.開発機の概要

  • 120~140PSのディーゼルエンジンを搭載。刈取部は、全面刈りのリールヘッダー(刃幅3.5mと2.9m)と条刈りヘッダー(10条用と8条用)の2方式で、2つのヘッダーの交換は容易。
  • 脱穀部はスクリュー型脱穀機構の採用により、多くの作物に対して高い脱穀性能。
  • クローラー形式としては、初めての丸ハンドル方式の採用により操作性が向上。
  • 1haほ場を1周できるだけの大容量(2,400~2,550リットル)の穀粒タンクとその穀粒を2~3分で処理できる高性能な排出装置を装備。
  • 作業能率(ほ場作業量)は、水稲0.8ha/時程度、小麦1.4ha/時程度、大豆1.0ha/時程度で、6条刈り自脱型コンバインの2倍。
    (試験場所:北海道南幌町、秋田県大潟村、佐賀県川副町等)

3.活用上の留意点

  • 稲、麦、大豆、そば、ハトムギ等の穀物を対象。
  • 大豆、そば、ひまわりの場合、受網を専用のものに交換。
  • ほ場間の移動には運搬車が必要。

4.委託研究実施会社

ヤンマー農機株式会社株式会社クボタ

水稲収穫(全面刈りヘッダー)水稲収穫(全面刈りヘッダー)

水稲収穫(条刈りヘッダー)水稲収穫(条刈りヘッダー)

小麦収穫
小麦収穫

大豆収穫大豆収穫

5.主要諸元

1.機体の大きさ
(カッコ内は
Rヘッダ装着時)
全 長 656cm(646cm)
全 幅 382cm(346cm)
全 高 299cm(299cm)
2.機 関出 力 ディーゼル機関、120PS/2800rpm
3.走行部形 式 ゴムクローラ
変速方式 HST、主変速(無段)副変速(2段)
速 度 前進0~2.3m/s、後進0~1.5m/s
4.ヘッダー部(1)リールヘッダー 刃幅:350cm、刈取条数:11条(水稲)
(2)Rヘッダー 刃幅:325cm、刈取条数:10条(水稲)
5.脱穀部形 式 スクリュー型脱穀機構
6.選別部形 式 揺動・風力選別併用式
7.穀粒処理部処理方式 タンク式(2400リットル)