農業機械研究部門

緊プロ開発機のご紹介

家畜ふん尿脱臭装置

(1997年発表)

寒冷地でも堆肥の悪臭をシャットアウト

  • 寒冷地でも使える脱臭装置
  • 堆肥化施設の悪臭防止で快適環境
  • RW材の改良で省エネ実現
  • 脱臭材料は交換不要

写真
ロックウール脱臭材料による脱臭の原理

1.利用のメリット

寒冷地においても堆肥化装置等から発生する悪臭を脱臭することが可能。

 

2.開発機の概要

  • ロックウール(略称:RW)を主原料にした素材内に固定化した微生物を利用。
  • 半地下式のRW脱臭槽で寒冷地でも十分機能。
  • 通気抵抗が小さいRW脱臭材料の採用で、送風機の運転経費を低減。
  • 生物脱臭法により脱臭材料の交換は不要。
  • 土壌脱臭装置に比べ装置面積が1/4程度に縮小。
  • (試験場所:青森県階上町(有)ノースランド(養鶏場)、埼玉県鶴ヶ島市中島養鶏場)

3.活用上の留意点

 

  • 堆肥化装置から発生する悪臭ガスを対象。
  • 悪臭ガスに含まれるアンモニアガスの平均濃度は200ppm以下。
  • 排水中に窒素が含まれるため、散水量の適切な管理による排水量の低減化に留意。

4.委託研究実施会社

松下環境空調エンジニアリング株式会社ニチアス株式会社

 

堆肥化装置と寒冷地型RW脱臭装置の概要堆肥化装置と寒冷地型RW脱臭装置の概要

寒冷地型RW脱臭装置寒冷地型RW脱臭装置

寒冷地型RW脱臭装置の性能(アンモニアガス濃度)寒冷地型RW脱臭装置の性能(アンモニアガス濃度)

5.主要諸元・構造

脱臭槽の大きさ 8.1m2(2.6m×3.1m)
脱臭材料 ロックウール(略称:RW)混合物
脱臭方法 生物脱臭法
送入する悪臭ガス量 8.7m3/分
脱臭槽の設置方法 半地下式
散水方式 ノズルによる噴水型
防塵方式 水洗式
対象地域 寒冷地