農業環境研究部門

栽培管理支援システムVer.1.1運用終了と今後の社会実装に関するお知らせ

栽培管理支援システムVer.1.1の運用は、2022年3月31日をもって終了いたしました。運用開始した2019年3月13日より約3年間の間に1000名を超える多くの方にご利用いただけましたこと、担当者一同、心よりお礼申し上げます。システムの運用終了予定について、2021年3月30日、2022年2月1日にシステム上でご案内いたしましたが、行き違いで本サイトをご訪問いただいた方にはお詫び申し上げますとともに、今後の社会実装についてご案内いたしますので、ご一読いただければ幸いです。

栽培管理支援システムVer.1.1は、SIP第1期(2014~2018年度)において、農研機構、道県の農業試験場、大学・国研、民間の共同研究グループで開発し、その後スマート農業加速化実証プロジェクト(2019~2020年度)による実証試験の媒体として、そして、多くの皆様に気象データを活用した栽培管理支援情報を知っていただくための宣伝媒体として運用して参りました。この度、システムの開発・実証期間を終えたため、栽培管理支援システムの運用を終了することになりました。

一方で、栽培管理支援システムが提供する高精度な発育予測機能、追肥診断機能等を、使い慣れた営農管理システム上で使用したいという利用者の皆様の声を多くいただいております。そのため、栽培管理支援システムVer.1.1の運用は終了しますが、同システムがこれまで提供してきた機能については、市販の営農管理システムと連携して利用できるよう事業者向けのWeb-API化を進めて参りました。これにより、農業データ連携基盤(WAGRI)等を通じて、今後、様々な企業の営農管理システムにおいて本システムの機能が利用できるようになることが期待されます。本システムの運用終了は、スマート農業が展開しつつある新しい時代に即した形に衣替えするための発展的なものとご理解いただければ幸いです。今後、栽培管理支援システムの各機能については、様々なチャンネルを通じての社会実装を目指していく予定です。

2022年4月以降、栽培管理支援システムと同様な機能が、システムベンダーによる商用サービスを通じて提供される予定です。詳細は次の外部サイトからご確認下さい。
https://www.vti.co.jp (3月下旬以降に掲載予定)

利用者インターフェース付きWebシステムとしての栽培管理支援システムは、運用を終了しましたが、各機能をWeb-API化しておりますので、栽培管理支援システムの概要と機能についてご興味のある方は、下記のサイトで内容の紹介を行っておりますので、ご覧いただければ幸いです。