生物機能利用研究部門

遺伝子組換え作物の栽培実験

令和4年度 スギ花粉ペプチド含有イネ及びノボキニン蓄積イネの生育状況(収穫の様子、9月28日)(観音台第2事業場隔離ほ場)

令和4年9月28日(水曜日)、観音台第2事業場隔離ほ場においてスギ花粉ペプチド含有イネ及びノボキニン蓄積イネの収穫(稲刈り)を行いました。

今年度、スギ花粉ペプチド含有イネは観音台第2事業場隔離ほ場で、ノボキニン蓄積イネは観音台第2事業場隔離ほ場及び観音台第3事業場組換え植物隔離ほ場で、それぞれ栽培実験をしています。
そのうち、観音台第2事業場隔離ほ場の水田には6月1日(水曜日)に田植えを実施し、第一種使用等*による栽培を開始しました。
収穫当日、系統ごとに植えたイネは、それぞれが混じってしまわないよう注意を払いながら、イネの種類ごとに手で刈り取りました。刈り取ったイネは束ねてラベルを付け、隔離ほ場内のガラス温室内で、はさかけして乾燥しています。後日、脱穀をし、得られた種子は生育調査等に使用します。
種子増殖用に栽培したイネはバインダーで刈り取り、脱穀をしました。専用の網袋に入れて、隔離ほ場内の乾燥機で乾燥しています。得られた種子は、成分分析等に使用します。
なお、引き続き越冬性試験を行うために、収穫後に残った水田内に残った株は防鳥網を設置したまま、冬季までおきます。

栽培実験の詳細は、栽培実験計画書をご覧ください。

*第一種使用等:「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」に基づいた開放系(本実験では隔離ほ場)での使用

収穫前のスギ花粉ペプチド含有イネ栽培区画
全体の様子
収穫前のノボキニン蓄積イネ栽培区画全体
収穫前の遺伝子組換えイネの様子
手刈りでの収穫の様子
バインダーでの収穫の様子
バインダーで収穫したイネの脱穀の様子
収穫したイネをガラス温室内にはさかけしている様子
収穫後の栽培区画の様子