果樹茶業研究部門

果樹の災害対策集

1.長野県でみられた台風7号によるリンゴ被害の実態について知りたい

台風7号の来襲により、長野県では基幹産業の一つであるリンゴが落果や倒伏などの被害を受けた(写真9、10、11)。特に‘ふじ’では、収穫適期まで1カ月近くを残しており、大量に落果した果実は加工用としても適正が少なく、その処理は野積みの状態で、腐敗そして悪臭が発生し、新たな環境問題となる可能性が指摘されている。落果未熟リンゴの適正な処理法については「台風により落果した未熟リンゴ果実の園内すき込み処理法風」で説明する。

 

写真9 リンゴ‘ふじ’の強風による落果状況 収穫1カ月前の未熟果(長野県、1998年9月)
写真9 リンゴ‘ふじ’の強風による落果状況 収穫1カ月前の未熟果(長野県、1998年9月)

 

写真10 わい性台木利用‘ふじ’リンゴ園における未熟果の落下状況(長野県、1998年9月)
写真10 わい性台木利用‘ふじ’リンゴ園における未熟果の落下状況(長野県、1998年9月)

 

写真11 リンゴ樹の倒伏(長野県、1998年9月)
写真11 リンゴ樹の倒伏(長野県、1998年9月)