果樹茶業研究部門

果樹の災害対策集

4.園内にすき込み処理した未熟リンゴ果実は、肥料として利用できるか

9月中下旬の‘ふじ’リンゴの未熟果実には1t当たり0.5kg程度の窒素が含まれていると考えられる。また、カリはその3倍、りん酸は1/5程度である。リンゴの腐熟を目的として石灰窒素を添加すると、窒素は未熟果実1t当たり1kg程度となる。

毎年すき込むわけではないので、加里とリン酸は肥料として考えなくとも良い。窒素は1/2が有効化すると考えると、すき込む未熟リンゴ果実1tについて0.5kg程度を施肥量から差し引くと良い。