果樹茶業研究部門

果樹の災害対策集

3.落葉によって果実の日焼け発生が懸念されるが、その実態と防止対策について教えてほしい

落葉による日焼けは台風害を受けた時期によって大きく左右される。今回の台風は9月下旬で、日照時間そのものが低下していく時期であり、その後の日照時間は平年比で65%(和歌山県、1998年)であったため、日焼け果は認められていない。しかし、夏季に台風が襲来し、落葉が生じると果実、樹皮の表面は直射日光を受け40°C以上の高温になる場合もある。従って、日焼けを生じる恐れがあるため、樹冠表面の果実にはパラフィン袋などをかけて果実温の上昇を防ぐ必要がある。