研究の背景
現代の畜産業は、良質な蛋白質を国民に提供するだけでなく、国土保全や中山間地振興のために重要な役割を果たしています。しかし、飼料自給率がきわめて低いことから、当所ではその向上を図るための一方策として、新しい牧草、飼料作物の開発を進めています。遺伝子組換えによる新品種の育成は、新たな展開が期待される重要な技術の一つです。これに関する研究は、現在、実験室レベルのものがほとんどですが、有望なものが出来れば圃場での検討も行うことになりますので、それに備えて、安全性評価のための研究にも取り組んでいます。
研究の目的
隔離圃場における安全性評価試験
今年度は次の試験を行います。
- アリルオキシアルカノエート系除草剤耐性トウモロコシ(改変aad-1, Zea mays subsp. mays (L.) Iltis.)(DAS40278, OECD UI:DAS-4O278-9)を隔離ほ場で栽培し、周辺環境の生物多様性に関する安全性評価を行います。
本研究は、ダウ・ケミカル日本株式会社からの受託研究です。
これらの実験の詳細につきましては栽培実験計画書(PDF形式)をご覧ください。