畜産研究部門

05:粗飼料多給による日本型家畜飼養技術の開発(略称:えさプロ)

研究目的

「全国飼料増産会議」を中心に、飼料自給率の向上にむけて、飼料用稲及びとうもろこし作付け拡大、作業の外部化、放牧の推進、国産稲わら利用拡大を方針とする飼料増産運動が積極的に取り組まれています。また、「経済財政改革の基本方針2007」では、5年程度を目途に農業上重要な地域を中心に耕作放棄地をゼロにする政策目標が設定され、農業生産活動への支援が重要な課題となっています。
これらに対応するため、本プロジェクト研究では、飼料作物の品種育成からTMR調製、家畜への給与までを含めた稲発酵粗飼料の利用技術、寒地及び水田におけるとうもろこし生産拡大のための品種育成、コントラクター利用を前提とする作業分散・省力化栽培技術、放牧牛の高精度栄養管理技術等、体系的な技術開発を行いました。さらに、平成20年度より、耕作放棄地対策として中山間の耕作放棄地で着実に拡大しつつある小規模移動放牧の水田への適用、多収な飼料専用稲品種を用いた低コスト飼料米生産と家畜への給与技術についても研究開発を行いました。