畜産研究部門

01:自給飼料を基盤とした国産畜産物の高付加価値化技術の開発(略称:国産飼料プロ)

研究内容

各課題の研究内容

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(1)食用米との識別性を有する多収飼料用米、TDN 収量が高い飼料作物品種の開発

国内における効率的な飼料生産を推進するため、多収で食用米と識別性がある飼料用米、可消化養分総量(TDN)が高い飼料作物、周年生産が可能な飼料作物、家畜への機能性が期待できる飼料作物等の品種開発を行います。

(2)飼料用の稲麦二毛作体系を基軸とした持続的な飼料生産技術の開発

低コストで環境に配慮した持続的な飼料生産を推進するため、飼料生産を担う作業受託者(コントラクター)に対応した飼料用稲・飼料用麦二毛作体系による周年飼料生産技術、畑地における省力低投入型飼料作物輪作技術、家畜ふん堆肥を使用した持続的な飼料生産技術、飼料用米の低コスト調製技術等の開発を行い、その有効性を実証します。

(3)自給飼料多給による高付加価値牛肉・牛乳生産技術の開発

肉用牛・乳牛への自給飼料の給与割合を高め、さらに畜産物の高付加価値化を図るため、牛の健康に配慮した飼料用米の給与技術、食品副産物の給与技術、放牧による高付加価値畜産物の安定生産技術、機能性飼料の給与による牛のストレス回避技術等の開発、並びに自給飼料を多給した牛肉・牛乳の品質評価及び高付加価値化技術を確立し、その有効性を実証します。

(4)自給飼料多給による高付加価値豚肉生産技術の開発

豚への自給飼料の給与割合を高め、さらに豚肉の高付加価値化を図るため、輸入トウモロコシの飼料用米への全量代替給与技術、食品副産物の給与技術、機能性飼料の給与による豚のストレス回避技術等の開発、並びに自給飼料を多給した豚肉の品質評価及び高付加価値化技術を確立し、その有効性を実証します。

(5)自給飼料多給による高付加価値鶏肉・鶏卵生産技術の開発

肉用鶏・採卵鶏への自給飼料の給与割合を高め、さらに鶏肉・鶏卵の高付加価値化を図るため、輸入トウモロコシの飼料用米への全量代替給与技術、機能性飼料の給与による鶏のストレス回避技術等の開発、並びに自給飼料を多給した鶏肉・鶏卵の品質評価及び高付加価値化技術を確立し、その有効性を実証します。

(6)自給飼料の簡易・迅速品質評価技術の確立

耕畜連携強化の観点から、高品質な発酵TMR(完全混合飼料)等の簡易・迅速品質評価技術を確立します。

(7)広域流通に向けた自給飼料の高品質化及び安定化技術の開発

耕畜連携強化の観点から、高品質な発酵TMR(完全混合飼料)等の長期保管技術、新たな微生物資材による発酵飼料の長期安定化技術、自給飼料流通の阻害要因となりうるかび毒の発生抑制及びリスク評価技術の開発等を行います。