農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第149号 (2022年10月号)

目次

1)トピックス
2)イベント情報
3)新技術の紹介
4)見学だより
5)農村工学研究部門の動き
6)農村の草花

1)トピックス

■角田 秀穂 農林水産大臣政務官 農村工学研究部門を視察

2022年10月12日(水曜日)に角田 秀穂 農林水産大臣政務官が農研機構(つくば地区)を訪問され、最先端の研究開発の現状をご視察されました。

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2)イベント情報

■「令和4年度 実用新技術講習会及び技術相談会」を開催します

11月10日から30日に、 農業農村整備に関係する国、都道府県、市町村の行政担当者、農業・土地改良関係団体、民間企業、農業者等の皆様を対象として、「令和4年度 実用新技術講習会及び技術相談会」を開催します。

実用新技術講習会においては、農村工学研究部門における取組み成果のうち、普及が大いに期待でき直接的に利用可能である最新の成果や内容が有用な基礎・基盤情報等について、動画にてご紹介します。また、技術相談会では、農研機構ホームページ内の所定の様式により参加者の方から広く技術相談をお受けし、これに対する技術支援を行います。

実用新技術講習会は、参加申込みをされた方へのWeb配信とし、期間中いつでもご視聴できますので、皆様ふるっての参加申込みをお待ちしております。

申込方法などの詳細は、 以下のURLをご参照ください。

技術移転部 移転推進室

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■農研機構秋のオンライン一般公開2022に参加しました

9月1日から9月30日まで、農研機構では『農研機構 秋のオンライン一般公開「農業と暮らしを結ぶサイエンス2022」』と題してオンラインでイベントが開催されました。

研究推進部 研究推進室 笹倉亜希子

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3)新技術の紹介

■(研究成果)炭素繊維シートによる水路トンネル補強工法を開発 -劣化した水路トンネルの長寿命化に貢献 -

農研機構は、島根大学、日鉄ケミカル&マテリアル(株)、オリエンタル白石(株)と共同で、軽量かつ高引張の炭素繊維シートを水路トンネル内側の覆工コンクリートに接着することにより、老朽化した水路トンネルを補強する工法を開発しました。この工法は、建設資材の搬入に手間がかかり、大規模な対策工事を行うことが難しい山間部に位置する小規模断面の水路トンネルの新たな長寿命化対策として有効です。

研究推進部研究推進室渉外チーム長 猪井喜代隆

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■(研究成果) 河川構造物で生じる摩耗劣化を模擬した試験方法「回転式水中摩耗試験」を開発 - 河川構造物の耐摩耗性の評価に活用 -

農研機構、神戸大学、ベルテクス株式会社は、河川で生じる小石混じりの水流を再現し、材料の耐摩耗性を評価する「回転式水中摩耗試験」を開発しました。

堰などの河川構造物のコンクリート部では、砂利や石(以下、小石)を含む水流によって表面が激しく摩耗します。そのため、河川構造物には摩耗に対する高い抵抗性が要求されますが、これまでその性能を評価する試験方法がありませんでした。今回開発された試験方法によって、現場で生じる摩耗を室内で再現でき、現場の実態に即した材料の品質評価を実施できます。

研究推進部研究推進室渉外チーム長 猪井喜代隆

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■(研究成果) 「固結工法」による農業用パイプラインの耐震性向上技術を開発

農業用水のパイプラインで地震による被害の多い曲管及びT 字管等の耐震性を向上させるため、埋戻し材1)の一部に「固結工法」を用いた技術を開発し、その効果を振動模型実験により検証しました。新しく管を埋設する際には、セメント等の材料を混合した固化処理土を適用し、既に地中に埋設されているパイプには、地表面から薬液等の注入を行うことで、地震時の埋戻し材の強度低下を防ぎ、継手部が抜け出しにくくなり、耐震性が向上します。

研究推進部研究推進室渉外チーム長 猪井喜代隆

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■知的財産情報(43)「農地の雨水貯水管理のための給排水管理装置」が登録されました

農研機構と地方独立行政法人北海道立総合研究機構とトーヨー産業株式会社が出願した以下の発明が、登録されました。

興味のある方は、「特許情報プラットフォーム(J-Plat Pat)」からご覧ください。

  • 【特許番号】特許第7140330号
  • 【登録日】令和4年9月12日(2022.9.12)
  • 【発明の名称】農地の雨水貯水管理のための給排水管理装置法

研究推進部研究推進室渉外チーム長 猪井喜代隆

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4)見学だより

■岡山大学からの見学対応をしました

9月22日に、西日本農業研究センター・四国拠点(生野地区)等において、岡山大学(教員・学生合わせて5名)ご一行の見学対応をいたしました。

農地基盤情報研究領域 地域防災グループ(善通寺駐在) 廣瀬裕一

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東京農業大学の見学が開催されました

9月22日、東京農業大学地球環境科学部生産環境工学科の鈴木伸治教授、学生2名、そして英国クランフィールド大学のDr.Simmonsが当部門を見学しました。当日は、まず三木研究員から農業用水路における流水熱利用の実験について説明があり、水路の熱利用、小水力発電などエネルギー利用について活発な質疑が交わされました。

研究推進部 研究推進室 後藤眞宏

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■東京農工大学農学部1年生の見学が開催されました

9月29日、東京農工大学農学部1年生18名が、「地域生態システム学実習」の一環として当部門を見学しました。引率教員として、斉藤先生、加藤先生、福田先生、島本先生が参加されました。

研究推進部 研究推進室 後藤眞宏

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5)農村工学研究部門の動き

■令和4年度 試験採用研究職員 滞在研修レポート

農研機構は今年度の試験採用研究職員は、本人が所属する以外の農研機構内の研究センター・部門において長期滞在研修を行うことになりました。

今年は、農地基盤情報研究領域 空間情報グループで研修を受けた土川 寛崇研究員から感想をいただきました。

研究推進部研究推進室

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■インターンシップ制度を活用した大学生の実務体験

農研機構では、最先端の研究開発スキルや考え方および取り組み方の体験を目的として、学生を対象としたインターンシップを実施しています。

今回はの講習を受けた方2名や担当の研究員から感想をいただきました。

研究推進部研究推進室

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6)農村の草花

■これぞ、可憐さの極致? 人目を引かず足元に咲く花の名は? ~キツネノマゴ~

田んぼの稲刈りもすっかり終わり、秋晴れのなか、あぜ道を散歩したくなる季節です。よく草刈りされた道端などをよく見ると、「キツネノマゴ」という一風変わった名前がついた小さな草花の穂を見付けることができるでしょう。この野草を摘んでプレゼントされた女性は狐につままれたたのち、その花言葉を知ってきっと喜ばれるのではないでしょうか。

施設工学研究領域施設保全グループ 上級研究員 嶺田拓也

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