農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第154号 (2023年3月号)

目次

1)イベント情報
2)新技術の紹介
3)農村工学通信より
4)農村工学研究部門の動き
5)技術研修室より
6)農村の生き物たち
7)研究者の横顔

1)イベント情報

■トナリエつくばスクエアで展示を行っています(再掲)

トナリエつくばスクエア クレオ3階にあるミニ食と農の科学館にて、農研機構の成果を展示しています。
今回、内容を新しくし、農村工学研究部門の成果であるカットドレーンを展示しています。
つくば駅に来られた折は、隣接するトナリエつくばクレオスクエアにも足をのばしてみてはいかがですか?

研究推進部 研究推進室 笹倉亜希子

(関連資料)

■農研機構 冬の一般公開 2023に参加しました

農研機構では『農研機構 冬の一般公開 2023』と題してオンラインでイベントが開催され、農村工学研究部門は今回「農村の草花」小冊子のプレゼントで参加しました。
2月18日にはニコニコ動画にて「光るシルクを生み出す家畜!?『おカイコ』」の題目で生放送が行われました。是非ご覧ください。

研究推進部 研究推進室 笹倉亜希子

(関連URL)

2)新技術の紹介

■(プレスリリース) 「田んぼダム」に用いる器具の特徴を整理しました-雨の規模と効果の関係を実験と計算で評価 -

農研機構は、水田の排水口に取り付ける田んぼダム用の器具によって発揮される、水田への雨水を時間をかけてゆっくり流出させる効果やその特徴を、器具のタイプ別に整理しました。「田んぼダム」は、通常の営農を行いながら実施する取組であるため、本成果は水田の整備状況や農家の水管理の意向に合った器具を選択する際の参考になります。

研究推進部 研究推進室渉外チーム長 猪井喜代隆

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■(プレスリリース) 農業用ダムの事前放流によって洪水を軽減する効果の 簡易推定手法を開発

農研機構は、農業用ダムにおいて豪雨の前に放流した場合に、下流域の河川の洪水ピーク時の流量を低減する効果を簡易に推定する手法を開発しました。本手法では、農業用ダムの事前放流によって確保されたダムの空き容量の指標と流域の集水面積の指標を用いて、他のダムの影響を受けない範囲で、ダム下流域の河川の任意の地点での洪水ピーク時の流量を低減する効果を推定できます。本手法は、行政部局が策定する農業用ダムを活用した流域治水の計画立案において参考となることが期待され、流域の洪水被害の軽減に貢献します。

研究推進部 研究推進室渉外チーム長 猪井喜代隆

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3)農村工学通信より

■研究成果より「堰の長期供用コストを縮減、平準化させる新型護床工法」

農業取水堰の下流では砂利採取や河床浚渫等により堰直下で河床低下が進行し、時には堰の損壊や決壊に至る場合があります。これを低コストで防ぐことができる工法を開発しました。ぜひご覧ください。

研究推進部研究推進室渉外チーム 重田一人

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4)農村工学研究部門の動き

■令和4年度 第2回技術交流会議を開催(報告)

2月15日(水)、農林水産省農村振興局、関東農政局から情報分析官6名の訪問を受け、令和4年度「第2回技術交流会議」が開催されました。この会議は平成23年度から概ね年2回開催されており、情報分析官と農村工学研究部門との間で、双方の調査研究内容の共有と意見交換を行っています。これにより双方の調査研究内容の充実、調査研究内容の専門的知見からの深化(情報分析官)、研究成果の行政現場への適応性向上や行政ニーズの更なる深掘り(農工研)等が期待されるところです。

技術移転部 教授 常住直人

(関連資料)

■令和4年度 農村工学試験研究推進会議を開催しました

農研機構農村工学研究部門は、3月10日(金)に農村工学試験研究推進会議をWeb会議で開催し、農業農村整備にかかわる各機関にご参加いただきました。

研究推進部研究推進室 行政連携調整役 林田洋一

(関連資料)

5)技術研修室より

■令和5年度技術研修がはじまります

令和5年度の農村工学技術研修は14コースで実施します。本年度も新型コロナウイルス感染症対策のため、一部講義をWeb形式として実施するなど見直しを行いました。
当部門研究者の最新の研究成果や農水本省職員等による講義を通じ、職務遂行 に必要な知識と技術を多く修得して欲しいと思います。

技術移転部 部長室 松岡直之

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6)農村の生き物たち

■農村の甲殻類 ~アメリカザリガニ~

大きなハサミが特徴で、田んぼの生きもの調査などでは子ども達に大人気。
ですが、在来種を食べたり、水田の畦畔に穴を開けたりと、生態系や農業に悪影響を及ぼしています 。このほど「条件付特定外来生物」に指定され、注目を集めています。

施設工学研究領域 施設保全グループ上級研究員 渡部恵司

(関連資料)

7)研究者の横顔

■松岡 直之(まつおか なおゆき)

行政部局のご出身で、農工研では災害対策調整室長を経て現職でお世話になりました。
所内ではいつも温厚な紳士でいらっしゃる松岡さんですが、
今回の横顔を拝読して、実はとてもアクティブな方なのだと認識を新たにしました。
今後のますますのご活躍を祈念しております。

(他己紹介 友正達美

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