農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第160号 (2023年9月号)

目次

1)トピックス
2)イベント情報
3)新技術の紹介
4)農工研ニュースより
5)農村工学研究部門の動き
6)見学だより
7)農業水利施設の魅力を知ってほしい
8)研究者の横顔

1)トピックス

■2023年度農業農村工学会賞を職員が受賞しました

2023年度農業農村工学会賞の当研究部門の受賞者は以下のとおりとなりました。
(受賞者名は農村工学研究部門の研究員および元研究員のみ記載)

【国際貢献賞】
「ラオス中山間農村から産出される非木材林産物の経済価値の解明と持続的利用への貢献」
資源利用研究領域地域資源利用・管理グループ 木村健一郎

【優秀技術賞】
「集排汚泥およびバイオ液肥の活用を伴う小規模メタン発酵システムの導入」
資源利用研究領域地域資源利用・管理グループ 中村 真人・折立 文子

【優秀論文賞】
「模擬豪雨を活用した特徴の異なる田んぼダム器具の機能評価」
水利工学研究領域 流域管理グループ 皆川裕樹

【著作賞】
「農業用鋼矢板水路の実態解明と保全対策」に関する一連の著作
前 施設工学研究領域 浅野 勇

研究推進部研究推進室

2)イベント情報

■「令和5年度 実用新技術講習会及び技術相談会」を開催
-農業農村整備に関する新技術を専門の研究者が紹介します-(再掲)

2023年11月2日(木)13:30~17:00に、東京大学弥生講堂(一条ホール)にて、「令和5年度 実用新技術講習会及び技術相談会」(後援:農林水産省)を開催します。

主なプログラムは、農村振興局整備部による情勢報告「情報化施工技術等の活用」、農工研から技術報告として、(1) 「ほ場間移動に対応したロボット農機用のスマート農場の設計支援ツール」、(2) 「実用性を向上させた漏水探査ロボットによる農業用パイプラインの漏水探査システム」を予定しています。

農業農村整備関係の皆様におかれましては、新技術のご案内とともに現場課題の解消に向けて情報交換して頂く絶好の機会です。国や地方公共団体、土地改良関係団体、民間企業(建設会社、設計コンサルタント等)及び農業者、教育関係者など皆様ふるってのご参加をお待ちしております。

申し込み方法などの詳細は、以下のURLをご参照ください。

技術移転部 移転推進室長 田中繁世

(関連URL)

■国際競争力強化技術開発プロジェクト
シンポジウム:農地基盤のデジタル化によるスマート農業の機能強化技術の開発の開催について-参加者を募集しています-

農研機構農村工学研究部門では、令和3年度から令和5年度の3カ年、農地基盤に関する3次元デジタル情報をスマート農業や農地基盤の維持管理に活用できるプラットフォームを構築することにより、スマート農業の生産性向上や効率的な情報化施工、農地基盤の維持管理の省力化等に貢献するためのプロジェクト研究を推進してまいりました。

本プロジェクトの最終年度に当たり、これまで得られた研究成果を広く関係者に周知するとともに開発技術の現場での活用に向けた普及を図るためにシンポジウムを開催することと致します。

当部門では、現在シンポジウムの参加者を募集しております。
詳しくは添付のファイルを御覧の上参加申し込みをお願いします。

農地基盤情報研究領域 農地整備グループ長 宮本輝仁

(参考資料)

■農研機構 秋の一般公開の生配信に参加しました

2023年9月2日、ニコニコ生放送にて『農研機構オンライン一般公開2023「農業と暮らしを結ぶサイエンス」』が配信され、農村工学研究部門も列島リレーで生配信に参加しました。

研究推進部 研究推進室 笹倉亜希子

(参考資料)

3)新技術の紹介

■知的財産情報(52)「放射能測定装置」が登録されました

農研機構が出願した以下の発明が、登録されました。
興味のある方は、独立行政法人INPITが運営する「特許情報プラットフォーム(J-Plat Pat)」からご覧ください。

  • 【特許番号】特許第7307992号
  • 【登録日】令和5年7月5日(2023.7.5)
  • 【発明の名称】放射能測定装置

研究推進部 研究推進室渉外チーム 主査 中司朋宏

(関連URL)

■知的財産情報(53)「管路内の観察装置及び観察方法」が登録されました

農研機構が出願した以下の発明が、登録されました。
興味のある方は、独立行政法人INPITが運営する「特許情報プラットフォーム(J-Plat Pat)」からご覧ください。

  • 【特許番号】特許第7333909号
  • 【登録日】令和5年8月18日(2023.8.18)
  • 【発明の名称】管路内の観察装置及び観察方法

研究推進部 研究推進室渉外チーム 主査 中司朋宏

(関連URL)

■知的財産情報(54)「水路用スライドゲート及び調整方法」が登録されました

農研機構が出願した以下の発明が、登録されました。
興味のある方は、独立行政法人INPITが運営する「特許情報プラットフォーム(J-Plat Pat)」からご覧ください。

  • 【特許番号】特許第7333950号
  • 【登録日】令和5年8月18日(2023.8.18)
  • 【発明の名称】水路用スライドゲート及び調整方法

研究推進部 研究推進室渉外チーム 主査 中司朋宏

(関連URL)

4)農工研ニュースより

■研究成果より「営農活動のための経済・環境影響評価WEBツールの開発」

農業活動によって排出される温室効果ガスの量や、それにともなう地域経済波及効果を評価できるWEBツールを開発しました。専門知識が無くても、地域経済への波及効果、環境影響を容易に算定できます。本ツールは地域のステークホルダーが将来の地域農業の姿と方策を考えるうえで役に立ちます。ぜひご覧ください。

研究推進部 研究推進室渉外チーム

(関連URL)

5)農村工学研究部門の動き

■インターンシップ制度を活用した大学生の実務体験

農研機構では、最先端の研究開発スキルや考え方および取り組み方の体験を目的として、学生を対象としたインターンシップを実施しています。7月24日から8月10日にかけて4名が、8月14日から8月25日の日程で3名が、8月14日~9月1日の日程で8名が農村工学研究部門を訪れ、実務体験をしました。

研究推進部 研究推進室

(関連資料)

6)見学だより

■東京農業大学の見学報告

9月20日、東京農業大学地球環境科学部生産環境工学科の鈴木伸治教授と英国クランフィールド大学のDr.Simmonsが当部門と野菜花き研究部門を見学しました。当日は、野菜花き部門の柳井上級研究員から、イノベーション創出強化研究推進事業で取り組んでいるアスパラガスの枠板式高畝栽培について実際の圃場を観ながら説明があり、従来の栽培方法との違いや我が国の温暖地で標準的に取り組まれている春から秋まで収穫を実施する長期どり作型についてなど、活発な意見交換が実施されました。

農地基盤情報研究領域 農地整備グループ上級研究員 岩田幸良

(関連資料)

7)農業水利施設の魅力を知ってほしい

■岐阜県の席田用水の分水工に何か惹かれる(2023年9月)

第5回は、岐阜県の根尾川(揖斐川支流)を水源とする席田(むしろだ)用水を紹介しようと思う。ここは航空写真で用水路をたどると、興味を引く分水工があったため、機会を見つけて歩きに行った場所である。分水工以外にも素晴らしいものがあったので、併せて紹介したい。

農地基盤情報研究領域 地域防災グループ 上級研究員 廣瀬裕一

(関連資料)

8)研究者の横顔

■木村 優世(きむら ゆうせい)

今回の「研究者の横顔」は、施設工学研究領域施設保全グループの木村優世さんです。
木村さんは大学の研究から一変して、コンクリートを対象とした研究をされています。
趣味の建築巡りで知識をつけて、マインクラフトで実用する...素晴らしいスタイルだと思いました。
そのスタイルを活かして果敢に研究へ取り組む姿が目に浮かびます。私も見習わなければ。

(他己紹介) 藤田 睦

(自己紹介)

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研究推進部 研究推進室 渉外チーム