農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第179号(2025年4月号)

目次

1)トピックス
2)新技術の紹介
3)農工研ニュースより
4)技術研修室より
5)農業水利施設の魅力を知ってほしい
6)或る農業研究員の放浪記[新連載]
7)研究者の横顔

1)新技術の紹介

■着任のご挨拶

農村工学研究部門 所長 桐 博英

(ご挨拶)

■令和6年能登半島地震に際し、農林水産省大臣感謝状が授与されました

農研機構農村工学研究部門は、令和7年3月14日付の農林水産省プレスリリースで公表されました、「令和6年能登半島地震に際し農林水産業施設等の応急復旧等に協力いただいた方々へ農林水産大臣感謝状を贈呈します」を受け、4月2日農村振興局長から桐所長に感謝状が授与されました。

研究推進部研究推進室 行政連携調整役 竹村 武士

(関連資料)

■最新の研究成果を日本地球惑星科学連合2025年大会にて発表します

5月25日から5月30日まで、幕張メッセで開催される「日本地球惑星科学連合2025年大会」にて当部門の研究者が成果を発表します。

  • 日時 : 2025年5月27日(火) 15:30-15:50
  • 題名 : [SEM15-01] Comparison of Resistivity Monitoring and Water Flow Simulation in a Paddy Field damaged by an Earthquake
  • 発表者 : 井上敬資
  • 会場 : 201B (幕張メッセ国際展示場 7・8ホール)

詳細につきましては日本地球惑星科学連合2025年大会のウェブサイトをご覧ください。

(関連URL)

2)新技術の紹介

■「深水管理による省力的な有機水稲栽培を実現する農地整備&栽培管理マニュアル」を掲載しました

本マニュアルは、プロジェクトで取り組んできたICTを活用した水管理技術や農地基盤に係る整備手法に係る成果を『農地基盤整備編』、省力的な雑草抑制技術やそれに伴う肥培管理や育苗、代かき、田植などの各作業に係る成果を『栽培管理編』、さらに複数の実証試験地で体系的に取組んだ結果を『実証試験編』にまとめ、すぐに実践して頂けるように成果を整理しました。

(関連URL)

3)農工研ニュースより

■河川構造物で生じる摩耗劣化を模擬した促進摩耗試験 -回転式水中摩耗試験-

促進摩耗試験とは、実際の使用環境をできるだけ再現した過酷な条件下に供試体を置き、意図的に摩耗を進める試験です。農研機構では、これまでに、水路の摩耗劣化を模擬した「水流摩耗試験」や、より簡単で現地への持ち運びも可能な「サンドブラスト試験」といった促進摩耗試験を提案してきました。

そして、今回新たに、河川構造物で生じる摩耗劣化を模擬した「回転式水中摩耗試験」を開発しました。

研究推進部 研究推進室渉外チーム

(関連URL)

4)技術研修室より

■農村工学技術研修の開催について(再掲)

令和6年度の農村工学技術研修(計17)はオンライン形式、集合形式およびその両者のハイブリッド形式のいずれかで実施しました。
各々の形式の特徴を活かし、座学主体の研修はオンライン形式、演習・実習主体の研修は集合形式、座学、演習・実習どちらも含まれる研修はハイブリッド形式を採用しました。

農地基盤情報研究領域 地域防災グループ上級研究員 廣瀬 裕一

(関連資料)

5)農業水利施設の魅力を知ってほしい

■熊沢蕃山・津田永忠によって造成された岡山平野の水利施設は工夫がいっぱい(2025年4月)

江戸時代は、全国各地で新田開発が盛んに実施された。それに併せて用水路やため池といった農業水利施設も整備された。これらの整備は、当時の技術の中で様々な工夫をこらすことで成し遂げられた。このような中で、どの地域が特に魅力的な施設が多いかと問われたら、その答えは難しい。しかし、筆者が岡山大学出身ということもあり、備前岡山藩が整備した施設をどうしても紹介したいと思った。今月は岡山藩によって整備された農業水利施設を紹介したい。

農地基盤情報研究領域 地域防災グループ上級研究員 廣瀬裕一

(関連資料)

6)或る農業研究員の放浪記[新連載]

■第1話 イランへの出張の旅

私はこれまで30年以上にわたって農業研究機関に所属させていただいている一介の研究員です。これまで公私にわたって、いろいろな場所に出かけてきました。出張に行くことも多く、また、休日にふらふらと旅に出かけたり、近所をぶらぶらすることもままあります。本稿ではそのような或る研究員の近所から遠方までの放浪の記録を思いつくままに記していこうと思います。もしお時間があり、かつ物好きな方がいらっしゃったらお付き合いいただけると嬉しいです。私はこれまで、主に水に関わる試験研究に携わってきたので、水にまつわる話が多くなるかもしれませんがご容赦ください。

さすらいの研究員

(関連資料)

7)研究者の横顔

■浪平 篤(なみひら あつし)

今回の「研究者の横顔」では、施設工学研究領域の浪平上級研究員が登場します。
本文にも書かれていますが、浪平さんといえば昼休みにボールを蹴っている姿や研究の合間にも握力など鍛えている姿を農工研内でよく拝見する印象があります。
そうした日頃の鍛錬が浪平さんの研究活動にとっても重要なのだなと拝読しました
農工研らしい研究に取り組む浪平さんの横顔をどうぞ皆さんもご覧ください。

(他己紹介) 土屋 遼太

(自己紹介)

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